...実に充実した生命の喜びに浸っていたような気がする...
寺田寅彦 「科学と文学」
...先生は先生としての最も意義ある最も充実した生涯を完成されたのであろう...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...たとい形式的にしても(何となればクローチェは決してさっき云ったような認識論の充実した意味を知ってはいないから)...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...芸術のうちでもっとも完全なもっとも簡潔なもっとも充実したものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...みずから力の充実した感じがしていたし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...若くて独身、金持ち、美人、充実した人生、勇気もある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...『新古今』の中には材料の充実したる句法の緊密なる...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...自分たちの女であるという喜びと誇りと充実した人生を希望するなら...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...悲劇の発生を不可能ならしめる程充実した愛の高められた本質の美しさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこには全く、最も充実した、精神の力づよい生きものとしての人間の自然さが荘厳な天真爛漫のうちに開花されていると感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女を女らしくあらせるほど男の充実した男らしさの面白さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いかなる場合にも充実した・普遍的な・ものであったとは言えない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もちろんそれは充実した立派な書物を指すのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...充実した意義のある人生を...
山本周五郎 「山彦乙女」
...真紀子から逃げて来た歩調が充実したものに感じ...
横光利一 「旅愁」
...燦爛たる朝の充実した光りが降り濺(そそ)いでいた...
横光利一 「旅愁」
...はるかにいのちの充実した真の生活だと思ったほど...
横光利一 「旅愁」
...何処を通って見ても充実した感じを覚えさせる...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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