...知識の補充をハンドブツクや百科全書にまでも求めてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...充分に末の見込みのついたころにたいてい寿命が尽きるようである...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...事の大小軽重を慎重に吟味して説を立てる落ち付いた学者たちは今でも充分にその価値を認め...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...そのヘンな言葉はそれだけで充分私の興味を捉え...
高見順 「如何なる星の下に」
...空気のガス分子そのものの作用として充分に説明される事になった...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...また関東に特別に旋風が多いかどうかはこれも充分な統計的資料がないからわからないが...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...それは学問の分類として不充分であることが指摘されなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...充分な戦争のジャーナリスティックな評論と云うことは出来ない...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...紀州の家来と云う事だけ分ればそれで充分手懸(てがか)りはある...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...父は自分の邸内にある小(ち)さな家を空けて彼らの住居(すまい)に充てた...
夏目漱石 「道草」
...充分に生活力の旺盛(わうせい)なのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...充分疑はれていゝ浪人者ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...言葉は充分ではなかつたが...
林芙美子 「浮雲」
...充分に抵抗しながら...
久生十蘭 「魔都」
...充分対遇してやってるのに...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...山の影は広い谷間に充(み)ちて...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...安いものに無限の美を現わすことができるということだけでも充分な感謝です...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...お粂(くめ)が駕にのせて帰って、一服の気つけ薬を与えれば、それで充分、元気は恢復しているべきです...
吉川英治 「江戸三国志」
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