...また義兄さんに一杯くわされたなァ」「まだくわせはしないよ...
海野十三 「空襲警報」
...そりゃ、細工は細かいけど……でも、やっぱり変だな、右の手は小さな皺(しわ)が一本一本書いてあるのに、左の手は五本の指がある切りで、皺なんか一本もない、のっぺらぽうだよ……それから右の手には生毛(うぶげ)だって生えているんだし……アラ、アラ、兄さん、あれ本当の人間の手だよ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そうして兄さんは...
太宰治 「新ハムレット」
...兄さんに連れられてやって来たのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...」と兄さんは答えられた...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...「兄さん!」と彼女は泣きながら云った、「兄さんは、生きていて下さい...
豊島与志雄 「蘇生」
...兄さんもほかの事たあ違うんだから...
夏目漱石 「行人」
...五十二私は旅行に出てから今日(こんにち)に至るまでの兄さんを...
夏目漱石 「行人」
...そのまた上の兄さんが広田先生のお友だちだったのですけれども...
夏目漱石 「三四郎」
...兄さんが仕舞湯から歸つたところを捕まつただけで――」「皆んな一緒に押し込められたんだね」「最初は捨さんだけ別の部屋でしたよ」「フーム」「だつて奧の部屋へ一人で寢て居たんですもの」こんな話からは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「これはこれは! お兄さん」脱走中の徒刑囚が言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...兄さんは悪党だ」メアリのほほが真っ赤になった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...お腹は時計ぢやあるまいし……」「それに兄さんのお腹は人より先に空くのよ...
牧野信一 「心配な写真」
...デパートの歯科室は外国にも例がないらしい――と私は友達の兄さんである林さんから訊いたりした...
牧野信一 「日本橋」
...ちい兄さんだって...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...おふみが、T「兄さん、お詣りするのに何故舟宿へ行くの?」お類が、T「目立つと悪いから舟で行くんですって」おふみ変に思った...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...兄さん呼んで来ましょうか?」半五郎がとめて...
山中貞雄 「森の石松」
...そんなことがおまえには辛抱できないというのか」「兄さんは平気かもしれないが...
山本周五郎 「風流太平記」
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