...「然し僕は君の兄さんの文學には反對で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「兄さんのいらっしゃるのに...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...兄さんは、隣室で、ひっそり小説を書いている...
太宰治 「正義と微笑」
...兄さんが顔を血だらけにして帰った夢を見たが...
田中貢太郎 「母親に憑る霊」
...お母さんも兄さんも私の夫が引き取って世話したげる云うてるよって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「ねえ兄さん、私兄さんのお迎いに来たのよ」と、その小っぽけな手を叩いたり、身体を二つに折って笑ったりしながら、その子は云った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...兄さんが考えこんでる時は...
豊島与志雄 「渡舟場」
...わたしも兄さんも...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...万事私の思いのままになっている兄さんが...
夏目漱石 「行人」
...私はとうとう兄さんの前に神という言葉を持ち出しました...
夏目漱石 「行人」
...ほら秋子さんの兄さんよ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「つまりお前は兄さんに対して同情がないと云うんだろう」「そうじゃないわ」「でなければお延に同情がないというんだろう...
夏目漱石 「明暗」
...「死んだお冬は誰と一番親しくして居た」「兄さんの若旦那でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...念(ねん)のために表二階に寢て居る兄さん(捨吉)の樣子を見に行きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母屋へ入ろうとする)おぬい 待っておくれ兄さん...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...兄さんが過去に後ろめたいことをしてないと言えるか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...兄さん?(あがって...
三好十郎 「その人を知らず」
...お蔦は、蚊(か)いぶしを、床のわきにおいて、「土肥さんは、召飲(あが)れないのでしょう」「どうも、一向」「お気の毒ですよ、兄さん、はやく、あの品物を、返して上げてください」と、健吉へ、縋(すが)った...
吉川英治 「松のや露八」
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