...十三が馳け出すとその後を追って走り、立ち侍って彼女が自分の胸を叩いて招ぶと、いきなり飛び上って、襟元に縋りつき、真白い首筋に頭をこすりつけて甘えた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...これらの場合にはそのしびれた脚や腕の根元に近いところに着物のひだで圧迫された痕跡が赤く印銘されているのでそこを引っかき摩擦すればしびれはすぐに消散するのである...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...糺は目元に笑って...
徳田秋声 「足迹」
...本物は担保に取った大場の手元にあるのはとにかくとして...
徳田秋声 「縮図」
...虫歯の歯並が悪い口元に笑ふと愛嬌(あいけう)があつた...
徳田秋声 「チビの魂」
...眼を足元に注いで...
豊島与志雄 「囚われ人」
...紙と鉛筆とを取り眼元に不斷の微笑を漂はせ一考して後字句を消し改めつゝ書くところを見るに「われは戰爭が直接形に現れて其影響を文學に及すものとは思はざりしなり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...お足元に御用心なさいまし」「いや...
中里介山 「大菩薩峠」
...それとあのお堂の膝元に避難に来た人々は焼かれなばこのお堂と諸共に死なば観音様と御一緒に……そこで...
中里介山 「山道」
...元に還って考えて見ると...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...あなたはだまっていらっしゃい……(秋元に)空想していたように事が運べば...
久生十蘭 「喪服」
...もとより口元に締りがなくつて下頤は長くやや突き出て居る...
平出修 「公判」
...木箱を元に戻し、明日の晩戻ってきて、全部運びましょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...胴元に戦いをふっかけて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...竿の元についてゐる鈴が鳴る仕掛けであつたから...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...我枕元にあるランプの火の影が写って居る...
正岡子規 「ランプの影」
...「まあ、こっちを向きねえよ――何だか、眠れねえような咳ばらいが聴えたから、丁度おいらも一口やっていたところで、残りだが、冷酒(ひや)を持って来てやったんだぜ」と、枕元に、うずくまって、白丁を、ゴボゴボ音をさせて見る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...仏教の足元にも寄り附けないと云っていた...
森鴎外 「蛇」
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