...台所の豪傑儕(ごうけつばら)...
泉鏡花 「霰ふる」
...たま/\一熊(いちゆう)を得(う)るとも其儕(そのともがら)に価(あたひ)を分(わかつ)ゆゑ利得(りとく)薄(うす)し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...斯かる氣質なれば時頼は自(おのづ)から儕輩(ひと/″\)に疎(うとん)ぜられ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...近くの小舎から小舎へ同儕(なかま)を呼びに往く者もあった...
田中貢太郎 「死んでいた狒狒」
...其の大場は同儕(なかま)の寄合があったので...
田中貢太郎 「葬式の行列」
...同儕(なかま)にはもうその噂が弘まっているので...
田中貢太郎 「偶人物語」
...我儕(われら)の行末は如何なるのであろう? 何処に落つく我儕の運命であろう? 斯く思いつゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...而して我儕(われら)が折角骨折って小石を積み上げて居ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...我儕(われら)は情によって生きることが出来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...また我儕人間の幸福でないかも知れぬ...
徳冨蘆花 「草とり」
...我儕(われら)は情によって生きることが出来る...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...共に吾儕の知る所に非ずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...儕輩(せいはい)の中(うち)子とわれとの二人なり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...乃(すなわ)ち尋常紙上に記載する事件の首(はじめ)において次を逐(お)ふて我儕の所見を叙述し...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...先づ吾儕社名の義を取る所の自由の説を述べて以て端を啓(ひら)くといふ...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...我儕(われら)のごとき...
中島敦 「名人伝」
...劍術は儕輩(せいはい)を拔いてゐて...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...……されば九州で危いのはまず黒田と細川(熊本)であろう……と備後(びんご)殿(栗山)も美作(みまさか)殿(黒田)も吾儕(われら)に仰せ聞けられたでのう...
夢野久作 「名君忠之」
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