...ここに初めて平生の僻見(へきけん)から離脱し...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...この民族的僻見を一掃することによりて...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...この正造の言葉が正論か僻説か...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...どんな寒村僻地にもその鎭座の社を見ぬ處はない程に一般化されてゐながら...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...猫にまで僻(ひが)みを持つのか知らんと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...こうした僻境に年を取って行くのを勇吉は情なく思った...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...特に僻陬(へきすう)の地のそれが...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...それについては偏僻や誤謬や虚構やがやはり一つの歴史的事実であることが考えられるのである...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...其は僻耳(ひがみみ)であったかも知れぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...寂寞幽僻(せきばくゆうへき)の地においてし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...遠く山間僻地へ追いやられて...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...一種の僻みからであるかも知れなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...ようやく反感から僻(ひが)みの方へ傾いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「僻目(ひがめ)でも何でも可(よ)くつてよ」代助は黙(だま)つて三千代の様子を窺(うかゞ)つた...
夏目漱石 「それから」
...笑子は古市と同郷の北海道のある僻村の産で...
久生十蘭 「魔都」
...何でも和歌を本尊に立つる故僻見(へきけん)多し...
正岡子規 「人々に答ふ」
...弱さから来る妻や友人への僻(ひが)み...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...默然と、敗戰後の瓦礫のあひだに、或ひは僻地に、つかれ呆けてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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