...そこには何等の先入的僻見(へきけん)がない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...山間僻村の最低地域をたゞ一筋流れて居る谷川ばたに其処に一つ此処に一つ僅かにくつ付いて居る畑の水防などに出るものは...
飯田蛇笏 「秋風」
...一夫(いつふ)是(これ)を守れば万卒(ばんそつ)も越(こ)え難(がた)き山間幽僻(さんかんいうへき)の地也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...或人(あるひと)は今の別府は南の方に僻在(へきざい)している...
高浜虚子 「別府温泉」
...やはり気恥(きはず)かしさや僻(ひが)みもあり張り詰(つ)めた気も一遍(いっぺん)に折れた...
田中英光 「オリンポスの果実」
...其は僻耳(ひがみみ)であったかも知れぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...忝(かたじ)けない」僻(ひが)んで取れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...わが伊那の地が山間の僻陬(へきすう)にありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...僻(ひが)んだ言い分に聞えるのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...同時に自分もこのくらいに書けるか知らと僻(ひが)んでみたまでなのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...おふさは何と合點したのか變な僻んだ顏をして指を二本鼻の下へ當てた...
長塚節 「おふさ」
...大規模な観測隊を六カ月がかりではるばる極東の僻地にまで送るには...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...自分がお見舞いにならないのも僻見をいだいているように見られることであろうからと思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それは引く所の詩集に※(かん)の僻字(へきじ)が題してあるために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分の古い假名遣を使ふのを「僻案(へきあん)」だと云つて謙遜して居るけれども...
森鴎外 「假名遣意見」
...余り僻書(へきしょ)ではございません...
森鴎外 「魚玄機」
...北国の僻地(へきち)に生れたという嘆(たん)も...
吉川英治 「新書太閤記」
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