...基督彼自身もまた僻村ナザレの一小工なりし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...この大戦乱の原因たる民族的僻見を除去すべきは言うまでもなく...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...吉野の山間僻地の人が食べる柿の葉鮨と云うものの製法を語った...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...僻(ひが)む訳ではないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そうしてその僅かなものにも誤謬や偏僻やまたはその他のいろいろの欠点がありがちであるから...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...悪く取るのは僻(ひが)みだとも思えるのであった...
徳田秋声 「縮図」
...尤モ僻陬ノ一小廓ナリ...
永井荷風 「上野」
...勘次(かんじ)も卯平(うへい)の側(そば)を退去(すさ)つて只(たゞ)恐(おそ)ろしく僻(ひが)んだ容子(ようす)をして居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...斯(こ)んな僻見(へきけん)に比べるとニーチエの方が何(ど)の位尤(もつと)もであつたか分らない...
夏目漱石 「点頭録」
...「僻みさえさらりと棄(す)ててしまえば何でもないじゃないか」と僕はさも事もなげに云って退(の)けた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...土地も僻遠な所であり...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...及び僻陬にある寒寺につきては...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...門巷頗幽僻...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嵐の海の様に白い大きな二つの僻(ひが)ら目で見下(おろ)しながら...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...僻地(へきち)の東国武士などは...
吉川英治 「私本太平記」
...なお少し山間僻地(さんかんへきち)に入れば...
吉川英治 「新書太閤記」
...みな嘲笑(ちょうしょう)の歯を向けているように僻(ひが)まれる...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...月ヶ瀬からずっと奥の服部郷(はっとりごう)荒木村という僻地から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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