例文・使い方一覧でみる「僻」の意味


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...石鎚山の中腹の黒川といふ人家の少ない村までたどりついた...   石鎚山の中腹の黒川といふ人家の少ない僻村までたどりついたの読み方
安倍能成 「初旅の残像」

...山間の村(へきそん)...   山間の僻村の読み方
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」

...見(ひがみ)か空想に過ぎない...   僻見か空想に過ぎないの読み方
石川啄木 「我等の一團と彼」

...北海道に於ける最も遠(へきえん)なる未開地に向うて我等の老躯と...   北海道に於ける最も僻遠なる未開地に向うて我等の老躯との読み方
関寛 「関牧塲創業記事」

...世間では不具者は(ひが)みやすいという...   世間では不具者は僻みやすいというの読み方
橘外男 「陰獣トリステサ」

...首都とこの村との間には...   首都とこの僻村との間にはの読み方
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」

...こいさんが(ひが)み出して不良にでもなったらどうするか...   こいさんが僻み出して不良にでもなったらどうするかの読み方
谷崎潤一郎 「細雪」

...……私にしたかて今まで大分欺(だま)されたお蔭で(ひが)んでるとこあるねんし...   ……私にしたかて今まで大分欺されたお蔭で僻んでるとこあるねんしの読み方
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」

...「私の目(ひがめ)かも知れないが...   「私の僻目かも知れないがの読み方
永井荷風 「すみだ川」

...(ひが)みであったり我儘(わがまま)であったりしたのではないかとさえ思われました...   僻みであったり我儘であったりしたのではないかとさえ思われましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...ここに上野国から登山した並榎の竪者(りっしゃ)定照という者が深く法然の念仏をそねみ「弾撰択(だんせんじゃく)」という破文を作って隆寛律師の処へ送ると律師はまた「顕撰択(けんせんじゃく)」という書を作って「汝(なんじ)が破(へきは)の当らざること暗天の飛礫の如し」と云うたので...   ここに上野国から登山した並榎の竪者定照という者が深く法然の念仏をそねみ「弾撰択」という破文を作って隆寛律師の処へ送ると律師はまた「顕撰択」という書を作って「汝が僻破の当らざること暗天の飛礫の如し」と云うたのでの読み方
中里介山 「法然行伝」

...このようなすうの地に...   このような僻すうの地にの読み方
長谷健 「天草の春」

...手の暖い女に易するのだそうですから...   手の暖い女に僻易するのだそうですからの読み方
宮本百合子 「獄中への手紙」

...己の目でないなら...   己の僻目でないならの読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」

...しかも地方遠(へきえん)の地で「翁」ほどの秘曲を理解し...   しかも地方僻遠の地で「翁」ほどの秘曲を理解しの読み方
夢野久作 「梅津只圓翁伝」

...蠶時は赤襷の姉さん冠りが優しい歌につれて左右に動くのが...   蠶時は赤襷の姉さん冠りが優しい僻歌につれて左右に動くのがの読み方
横瀬夜雨 「花守」

...ですから平家に限つてはあの壇の浦の最後が象徴するやうに全國の平家はいひあはせたやうに皆素直に山間地へ姿を隱してしまつてゐる...   ですから平家に限つてはあの壇の浦の最後が象徴するやうに全國の平家はいひあはせたやうに皆素直に山間僻地へ姿を隱してしまつてゐるの読み方
吉川英治 「折々の記」

...默然と、敗戰後の瓦礫のあひだに、或ひは地に、つかれ呆けてゐる...   默然と、敗戰後の瓦礫のあひだに、或ひは僻地に、つかれ呆けてゐるの読み方
吉川英治 「折々の記」

「僻」の読みかた

「僻」の書き方・書き順

いろんなフォントで「僻」

「僻」の英語の意味

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