...思想そのものが客觀に働きかける目的を持つてゐると云ふ事にはならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...石の方から外界に対して働きかける場合は絶無だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それに働きかける意欲が全然起らない...
梅崎春生 「黄色い日日」
...又は人間が何か他の物に働きかける場合であれば...
高田力 「ベーシック英語」
...論理外の勢力として論理の外部から働きかけるのではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...あらゆる存在の上に働きかける...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女に働きかける温か味の功力(くりき)と見るのが当然だろう...
夏目漱石 「行人」
...兄さんの予期通りに兄さんに向って働きかける世の中を想像して見ると...
夏目漱石 「行人」
...まして若い男のは生々と動き働きかける...
長谷川時雨 「夏の女」
...活動においては働きかける自己が顯はになつてゐる故生は主觀性を帶びるに反し...
波多野精一 「時と永遠」
...物事に働きかけることは愚か...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...從つて環境は働きかけるものであるといふことを主張することによつて發展したのである...
三木清 「歴史哲學」
...彼女たちはジャン・クリストフの感性から働きかけるだけの存在であった...
宮本百合子 「彼女たち・そしてわたしたち」
...人間の心が眼の光に働きかける心持を詩で現わそうと楽しんでいたのに...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...働きかけるもの・受け蒙るもの・の諸特質を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大津絵が私たちの眼に心に働きかける美しさは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかしその中(うち)にも働きかける側の表現の上手なこと――わけても鼻の先の気分の扱い方の巧(たくみ)なために...
夢野久作 「鼻の表現」
...この完璧な伝統の美を持つ都会に働きかける左翼の思想が...
横光利一 「旅愁」
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