...殆んど一種の救ひとして働きかけて来た...
阿部次郎 「帰来」
...もう一度作者の頭に働きかけることによって...
寺田寅彦 「科学と文学」
...外部からの松浦の働きかけは...
豊島与志雄 「立枯れ」
...おなじ年頃のものの心へ働きかけたのはいふまでもないが...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...現在を介して過去に働きかけそれを形作る...
波多野精一 「時と永遠」
...親がちゃんと働きかけてやるのが一番です...
羽仁もと子 「おさなご」
...あなたの言われるほんとうの無罪はとうてい個人的な働きかけで手に入れることができないものだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...人間は環境に働きかけてこれを変化し...
三木清 「哲学入門」
...過去や未来が我々に働きかけるというのも...
三木清 「哲学入門」
...我々の心が物の与えられた表象に働きかけ...
三木清 「哲学入門」
...自然に対する人間の働きかけの範囲が広ければ広いほど...
三木清 「哲学入門」
...從つてヘーゲルが運命をパトス――πσχω(働きかけられる)から來たπθο――と呼んだのは意味深きことであつて...
三木清 「歴史哲學」
...且つ甚だ強力に働きかける...
三木清 「歴史哲學」
...そこに働きかけてゆく一定の生活態度をもって...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...働きかけることの鈍いちょっとした暗示...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...自分やひとに働きかけて来るものとなる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...主として凡俗の人の比較的柔らかな霊魂にむかって働きかける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...松永久秀への働きかけはうまく行かなかったであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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