...自然が吾人の思索と事業とに對する專念を妨げる程積極的に働きかけて來ない限りに於いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ふしぎな頭の働きを示しながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...若手の一流の働き手...
太宰治 「惜別」
...御自身その腕さえあれば悪事を働きたくってうずうずしている連中の創作にかかるものであることも承知していた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...他人のために下働きをする者...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...すぐ明日からも働き場所をめっけて...
徳永直 「白い道」
...――尤も之によって右翼愛国団体の顔を使って一働きやるというようなことが段々流行らなくなり...
戸坂潤 「社会時評」
...胃腸粘膜の鬱血を散じてその働きを佳良ならせるならば...
豊島与志雄 「反抗」
...私は一家の父であり、働き、繁昌(はんじょう)し、事業に成功し、貸し家を持ち、政府に預けた金を持ち、幸福であり、妻も子も持っており、すべてそれらのものを愛し、生き存(なが)らえたい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかも学徒以上他に働きかけるの能力を有している...
夏目漱石 「野分」
...それは外から働きかけた蛮族の破壊とはちがって...
野上豊一郎 「パルテノン」
...「何んのそれしき、祖先の手柄というだけで、何百年無駄飯を食う祿盗人の三百人や五百人、祿に離れたところで、差当りの生計に困る筈もなく、働きさえすれば、万に一つも食いはぐれのある筈は無い...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...これは八五郎親分の智恵と働きで掘ったものだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「君達のグループは働きすぎるよ」「うちのものはみな癌で死んでいるんです...
久生十蘭 「肌色の月」
...禅坊主などは働きもなく幸福もなきものと言うべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あんな働きのない夫などは頼まずに――云々といふ...
牧野信一 「鏡地獄」
...これからの世の中は金が第一じゃと言って横浜へ貿易屋とかの下働きに行ってしまうし...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そうすると胃や腸の機関はちょうど器械の油が減ったように働きが鈍くなって消化力が衰えますから刺撃性の辛い物を与えて血液を胃腸へ呼び戻します...
村井弦斎 「食道楽」
便利!手書き漢字入力検索