...自分の内面を探り続けて傷んだその両目を私は見た...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...屋根が傷んだゝけであつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...壁面の最下部という一番傷んだ部分から仕事を始めたので...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...貧苦の霜に傷んだしおたれた風姿だったが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...さぞ爪先が傷んだことであろう...
久生十蘭 「魔都」
...白玉は黒き袋に隠れたりわが啄木はあらずこの世に啄木を傷んだ歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...傷んだ方を――まるっきり緑と黄色になっている――受け皿に置いて行ったのがわかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...傷んだ羽根を撫でてやったが鳥はつかれていてうまく飛べない...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...傷んだ物小屋の羽目板には...
横光利一 「旅愁」
...さうして斉斉哈爾で一週間前に逢つた呉夫人がどんなに慟哭せられることであらうと想つて心が傷んだ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...理由なく傷んだり何かへ憤慨したりした...
吉川英治 「私本太平記」
...心蓮は、釘を打ちこまれたように、犬の傷(いた)む心を、共に傷んだ...
吉川英治 「親鸞」
...そうして初めてまじり気のない感情でしみじみと病人を悲しみ傷んだ...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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