...ナニ歴史(れきし)に八十人力(にんりき)の荒武者(あらむしゃ)と記(しる)してある……ホホホホ良人(おっと)はそんな怪物(ばけもの)ではございません...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...さしも新徴組の荒武者が五体ピリピリと麻痺(まひ)します...
中里介山 「大菩薩峠」
...命知らずの荒武者にしかも一流の腕を充分に備えた血気盛(けっきざか)りです...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう既にいっぱしの荒武者気取りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...そういう中に於ても持ち前の荒武者は至る処ころがり出して...
中里介山 「法然行伝」
...あの恐しい成吉思汗(ジンギスカン)軍の荒武者どもが...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...稀大の荒武者の傍らに坐りました...
牧野信一 「捜語」
...そんな時には僕は面白くて思わずメガホンを執って荒武者たちに声援を浴せたりするのであるが...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...男とあらば是非とも太鼓打ちの荒武者として彼処に立せたく...
牧野信一 「バラルダ物語」
...この奔放無礙なる大振舞ひに一途の精神を打ち込めた太鼓たゝきの荒武者の打ち鳴らす太鼓の音は...
牧野信一 「バラルダ物語」
...荒武者が此処を先途と打ち鳴らす竜巻村の大太鼓の音が人波を分けて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...東国の荒武者どもも驚いたに違いない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...容貌魁偉(かいい)の荒武者が大蛇の口へ両手をかけて今や引き裂かんとする凄まじの光景...
山本笑月 「明治世相百話」
...この一個の荒武者を...
吉川英治 「私本太平記」
...その荒武者(あらむしゃ)のまッただなかへ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...荒武者(あらむしゃ)の双龍(そうりゅう)といわれている加賀見忍剣(かがみにんけん)と巽小文治(たつみこぶんじ)のふたり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...三人の荒武者(あらむしゃ)の肉(にく)をさき...
吉川英治 「神州天馬侠」
...荒武者の中でも、精悍無比(せいかんむひ)な中川瀬兵衛は、小面憎(こづらにく)く思ったか、「清秀がここにおるぞ」といわんばかり、わざと大きな咳払(せきばら)いを一つひびかせた...
吉川英治 「新書太閤記」
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