...増上寺(ぞうじょうじ)前に来てから車を傭(やと)った...
有島武郎 「或る女」
...左官や日傭取が、ジファードの起重機のかたわらに依然として失業しつつあるのを見るだろう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...勘次(かんじ)は悄(しを)れた首(くび)を擡(もた)げて三人(にん)の口(くち)を糊(のり)するために日傭(ひよう)に出(で)た...
長塚節 「土」
...唯(たゞ)彼(かれ)は盛年(さかり)の頃(ころ)は他(た)の傭人等(やとひにんら)と共(とも)に能(よ)く猫(ねこ)を殺(ころ)して喫(た)べてた...
長塚節 「土」
...なみだによごれためるとんのずぼんをはいて私は日傭人のやうに歩いてゐる...
林芙美子 「愛する人達」
...資子にしろ月三匁ずつの傭兵にしろ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...掠奪と放火をこの世の生甲斐にしている無智兇暴な外国人の傭兵の寄せ集めで...
久生十蘭 「海難記」
...乗客は部落の馬車を傭ってボーゼンの方面へ逃げてしまった...
久生十蘭 「川波」
...加奈陀(カナダ)に伐木夫(ランバージャック)に傭われたりアラスカの袖珍工場(ポケットキャナリー)へ行ったりするが...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...もとうちの炊事婦をしていたアンナというフィンランド女が今あすこの乳母に傭われているので自分も知りあいであり...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...傭(やと)うべき駄馬の背も見つからなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...社会の各階級がいずれも十分な支払と完全な雇傭を得るということは絶対不可能事であると...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...銀行でも傭ってくれず...
三木清 「危機における理論的意識」
...その地第一の豪農すら農稼に人を傭うに由なく非常に困り...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...こたび5305糸引く人に傭はれぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...浅野家の日傭頭(ひようがしら)をしていた芝松本町の前川久太夫の宅を借りうけるつもりで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...より多数の人を雇傭することは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...五〇〇磅(ポンド)によって以前に雇傭されていたすべての労働は過剰となるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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