...私の傍らで讃美歌を歌っていた...
鷹野つぎ 「窓」
...私には溝渠(インクライン)の傍らの道を下(くだ)って一キロばかり下の第一の曲り角のところまでいって欲しい...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...羊燈に灯を入れて持って来て傍らの古家具の上に置く...
林不忘 「安重根」
...夜具の傍らにホッと息をついたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...傍らから差出口を試みて...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしながら無は有の傍ら又は外にそれ自らの存在を保つものとして存在してゐるのではなく...
波多野精一 「時と永遠」
...……」傍ら「オルフォイスへのソネット」(Die Sonette an Orpheus)を作る...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...「あやにく――」と傍らで答えた...
本庄陸男 「石狩川」
...「英(ひで)はいよいよ帰らぬ決心か……あ……!」と英介からの便りがある毎に晩酌の傍らに持出す地球儀を視詰めて...
牧野信一 「淡雪」
...エスは記念碑の傍らで...
牧野信一 「駆ける朝」
...傍ら文学の研究に没頭してゐると称してあつた...
牧野信一 「蝉」
...寝台の傍らには、しほりを挟んだ古典の伝奇小説の本やら、画集の類ひやらが四散してゐて、卓子(テーブル)のまはりには書き損じの原稿が破かれたり丸められたりして飛び散つてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...どれだけしばしば私はその傍らに座って...
柳宗悦 「民藝四十年」
...傍らにまばらに置かれてある絵具皿や硯(すずり)や筆を思えば...
柳宗悦 「民藝四十年」
...すると、童子が傍らから、「先生、この方が、いつも先生やお友達がよく噂しておいでになる劉玄徳というお人ですよ」と、告げた...
吉川英治 「三国志」
...傍らの弟子に向って...
吉川英治 「三国志」
...城太郎は傍らから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...乗換馬(のりかえうま)を傍らの木につないで...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索