...この作は對岸淺草側からの吟でなければならぬ...
心猿 「荷風翁の發句」
...一日いっぱい毛布にくるまって縁側に寝ころんでいて...
太宰治 「乞食学生」
...衝立の此方(こっち)側は濃い闇(やみ)になっていたから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...小学校の生徒が両側に整列して...
田山花袋 「田舎教師」
...縁側から箒(ほうき)の先などではね落とそうとしたが...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...彼らは馬車の両側に横向きに腰かけ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...和尚は向側に書見(しょけん)をしていた...
夏目漱石 「草枕」
...窓は正面に二つ側面に一つあったけれども...
夏目漱石 「行人」
...縁側に立つて斯うぼんやり眺めてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私もやり切れませんよ」主人の岩太郎が縁側から挨拶をして居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...藤次郎は右側の男に一寸突かれたように感じた...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...演壇の両側には町の役員らしい人たちがズラリとい並んでいる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...左側の鬢(びん)の毛が顳(こめかみ)から離れて皮膚をつけたまま髷(まげ)もろとも右の横顔へベッタリと蔽いかぶさっている...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...つまり側面から召使同士の馴染を介して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼はその混血兒の側にはすこしも同情する氣になれなかつた...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...三人ずつ左右二側に居並んでいる従者がある...
宮本百合子 「あられ笹」
...我々は宗教の争いに際して「いずれの側にも属しない・えこひいきのない・一人の判断者を必要とする」と言うが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また凸出した側面毎に薄肉彫刻(レリイフ)の仏像が仰がれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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