...その側に世馴れぬ我を居らせて反映せしめんためにはあらずや...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...藪の向側へくぐりぬけた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...縁側などにうずくまって...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...その片側にいびつな長方形のかいてあるのがすなわち子規庵の所在を示すらしい...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...女皇たちは皆にこにこして道の両側にキッスを投げかけている...
寺田寅彦 「先生への通信」
...両側に立ちつゞく人家の中には木目(もくめ)の面白い一枚板をつかつた潜門(くゞりもん)に見越しの松なども見える...
永井荷風 「来訪者」
...縁側の隅でニャーニャーと猫が鳴く...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...南側には焼野とも云うべき地勢が幅半丁ほど広がって...
夏目漱石 「草枕」
...それから内側と外側がまだ一致しないのね...
夏目漱石 「明暗」
...兩國稻荷(いなり)の側に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丁度反對側の路地の奧に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...度を失ってしまって外側からふたたびドアをぴしゃりと閉めてしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...村はずれの小道を畑づたいにやや山手の方へのぼり行けば四坪ばかり地を囲うて中に範頼の霊を祭りたる小祠とその側に立てたる石碑とのみ空しく秋にあれて中々にとうとし...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...左側の戸をあけた...
森鴎外 「普請中」
...巴里(パリイ)の街は大通(おほどほり)でも横町(よこちやう)でも亦(また)どんな辺鄙な処(ところ)でも一町(ちやう)の片側だけにも三軒四軒の女の髪結所(かみゆひどころ)がある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そして側には一張(は)りの弓を立て...
吉川英治 「新・水滸伝」
...歸つて來る路の片側には小さな井手が流れてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
...しかし彼女の側では...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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