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饗庭篁村 「木曾道中記」
...偖て会社から検査員の来るのを待つ計りになった...
有島武郎 「かんかん虫」
...○偖(さて)同行十二人...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...妻女は偖(さて)はそれ故(ゆえ)姿を現(あらわ)したかと一層(いっそう)不便(ふびん)に思い...
関根黙庵 「枯尾花」
...偖(さて)彼(かれ)は自分(じぶん)の周圍(まはり)には然云(さうい)ふ生活(せいくわつ)を設(まう)ける事(こと)は到底(たうてい)出來(でき)ぬのであつた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...偖てさう云ふ風に莊園が出來て...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...偖熱心に錨を上げたり下げたりしたが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...偖招待券は首尾よく手に入りぬ...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...偖て我邦に現はれたる懷疑説は何處まで進んで居るか...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...偖(さて)も義臣すぐつて此城にこもり...
中里介山 「大菩薩峠」
...偖、機敏な男とは生活の処理のよくつく男といふことゝいつて差支へありません...
中原中也 「小林秀雄小論」
...が偖出来上(あが)つて...
夏目漱石 「それから」
...偖(さて)それなら果して何處から何うして出るのだらうと考へると矢(や)ツ張(ぱり)分らない...
夏目漱石 「變な音」
...偖(さて)其(その)日曜(にちえう)が來(き)て見(み)ると...
夏目漱石 「門」
...偖(さて)は暖かいので散歩と洒落(しゃれ)るのか...
西尾正 「陳情書」
...偖、閣下よ、以上で私の陳情の目的が何であるか御判りになった事と存じます...
西尾正 「陳情書」
...偖(さて)三木三郎君事...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...偖(さて)とばかり郎党のひとりひとりへ...
吉川英治 「黒田如水」
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