...「勤倹遊蕩」と言ふこともやはり通用すると言はなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...大学の学生達はこのような礼儀で費す時間を倹約しつつあり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...倹約家(しまりや)の母がいかに倹(しま)つてみても...
石川啄木 「足跡」
...その人民の節倹を守り勉強して怠らざるを見て...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...一年に二度か三度しか著ないやうな著物を一枚倹約したら十冊や二十冊の書物を買ふ事は出来る...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...又身を持(じ)すること謹厳で、倹約を旨とし、大臣の位に六年の間いたけれども、家にあっても、外にあっても、大臣の作法を振舞わず、外出の時は前駆を具して行くことはめったになく、車ぞいにも四人の供は召連れず、いつも車の尻の方に乗った...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ある地方の倹約な商家では平日雇人のみならず主人達も粗食をしていて...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...一はその倹約政策消極的にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日常の生活には厳格な倹約が守られていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...如何(いか)に質素倹約のものであったか思いやられて尊い...
中里介山 「法然行伝」
...できるだけ倹約したところで...
夏目漱石 「明暗」
...身の治まりもつきて倹約を守り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...金なしで倹約しなくてはならないのに...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...譬えば今の政治家が急に思い付いたように勤倹(きんけん)貯蓄の必要を国民に説き出しました...
村井弦斎 「食道楽」
...どんなに倹約しても...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...毎日々々節倹をいたそうとしていて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...倹約だった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...勤倹尚武思想を幾分なりとも持っている明治人は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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