...前の倪雲林の例で云へば...
芥川龍之介 「芸術その他」
...元の四大家の一人と呼ばれる倪(げいさん)などと言ふ先生は竹や梧桐の茂つた中に清閣(せいひかく)と言ふ閣を造り...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...」倪雲林は、その後五、六日というものは、毎日のように馬を洗い洗いしたということだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彼らはまたあの倪(げいさん)の描いた沙樹の図のやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...6.トルストイの小説の影響は全歐洲にとつて端倪すべからざる效果を伴つた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...邑の倪(げい)という家の女(むすめ)を妾にしてひどく愛していたが...
田中貢太郎 「劉海石」
...滄客の指が妾の倪に往ったところで...
田中貢太郎 「劉海石」
...倪がわなわなと慄えだして顔の色がなくなったが...
田中貢太郎 「劉海石」
...落ちると同時にそれが翅の中へもぐり込んでしまうように造ったと云う倪雲林(げいうんりん)の厠なぞも...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...いくら端倪すべからざるドリスでも...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...倪雲林(げいうんりん)の「西林図(せいりんづ)」にある湖でも見ているような茫々とした感じを起こさせる...
久生十蘭 「西林図」
...倪雲林が石上の松を描く時に...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...実に実に端倪すべからざるいきさつであると感服もいたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだまだ迚も端倪すべからず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...恰似倪寛得美誉...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...逍遙子が用語の變通自在にして逍遙子が立言の殆(ほとんど)端倪(たんげい)すべからざりしを知るに足らむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...謙信の端倪(たんげい)すべからざるものであることは充分に心得ているが...
吉川英治 「上杉謙信」
...一方の鐘巻自斎はまたより以上の驚嘆をもって重蔵を端倪(たんげい)した...
吉川英治 「剣難女難」
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