...前の倪雲林の例で云へば...
芥川龍之介 「芸術その他」
...倪雲林の怒りは噴水のように迸り出した...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...6.トルストイの小説の影響は全歐洲にとつて端倪すべからざる效果を伴つた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...邑の倪(げい)という家の女(むすめ)を妾にしてひどく愛していたが...
田中貢太郎 「劉海石」
...何うも容易に端倪(たんげい)することが出来ない...
田山録弥 「不思議な鳥」
...天地万物の運動はすべて人間には端倪(たんげい)する事の出来ぬ渾沌(こんとん)たるものになるであろう...
寺田寅彦 「方則について」
...絢爛(けんらん)たる才気と洗錬された趣味と該博な知識とを有(も)った・端倪(たんげい)すべからざる才人だった...
中島敦 「光と風と夢」
...古代中国人の端倪すべからざる夢幻的な神仙思想が...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...要するに端倪すべからざる空談(くうだん)である...
夏目漱石 「それから」
...要するに端倪(たんげい)すべからざる空談である...
夏目漱石 「それから」
...後者は奔放自在に筆を駆使して天に登ったり地にもぐったりして端倪を知らざるものがある...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...端倪(たんげい)すべからざるタヌの主張によったもので...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...芝ハ原ト仙品、其形色変幻、端倪スベキナシ、故ニ霊芝ノ称アリ、惟有縁ノ者之レニ遇フコトヲ得ルノミ、採芝図所載ノ名目ニ拠ルニ、数百種アリ、茲ニ止ダ其十分ノ三ヲ録シ、以テ山林高隠ノ士、服食ヲ為ス参巧ノ一助ニ備フルナリ、(漢文)唐画中によく霊芝が描いてあるが、いつもその菌蓋上面に太い鬚線が描き足してあるのを見る...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...実に実に端倪すべからざるいきさつであると感服もいたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...然も端倪(たんげい)し難いほど複雑な意図をもって...
山本周五郎 「新潮記」
...殆ど端倪(たんげい)すべからざるものあり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...謙信の端倪(たんげい)すべからざるものであることは充分に心得ているが...
吉川英治 「上杉謙信」
...そう簡単に端倪(たんげい)すべき者ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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