...倪雲林(げいうんりん)が石上の松を描く時に...
芥川龍之介 「芸術その他」
...又如何なる天才の徹視の下にも端倪され得ない...
有島武郎 「描かれた花」
...彼らはまたあの倪(げいさん)の描いた沙樹の図のやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...『しかし』といふのは端倪すべからざる言葉である...
高田保 「貸家を探す話」
...「お前と同時にお茶を飲ましてた媼さんは何人だね」「あれは倪(げい)という家のお媼さんですよ...
田中貢太郎 「水莽草」
...邑の倪(げい)という家の女(むすめ)を妾にしてひどく愛していたが...
田中貢太郎 「劉海石」
...ドリスが端倪(たんげい)すべからず...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...何うも容易に端倪(たんげい)することが出来ない...
田山録弥 「不思議な鳥」
...ほとんど人をしてそのゆえんを端倪(たんげい)すべからざらしむるのありさまとなれり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...絢爛(けんらん)たる才気と洗錬された趣味と該博な知識とを有(も)った・端倪(たんげい)すべからざる才人だった...
中島敦 「光と風と夢」
...後者は奔放自在に筆を駆使して天に登ったり地にもぐったりして端倪を知らざるものがある...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...例の端倪すべからざるタヌの空想...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...浜村屋のやり方は端倪(たんげい)すべからずですからなア」路考の方へ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...芝ハ原ト仙品、其形色変幻、端倪スベキナシ、故ニ霊芝ノ称アリ、惟有縁ノ者之レニ遇フコトヲ得ルノミ、採芝図所載ノ名目ニ拠ルニ、数百種アリ、茲ニ止ダ其十分ノ三ヲ録シ、以テ山林高隠ノ士、服食ヲ為ス参巧ノ一助ニ備フルナリ、(漢文)唐画中によく霊芝が描いてあるが、いつもその菌蓋上面に太い鬚線が描き足してあるのを見る...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...実に実に端倪すべからざるいきさつであると感服もいたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...端倪すべからざるものがある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然も端倪(たんげい)し難いほど複雑な意図をもって...
山本周五郎 「新潮記」
...決して端倪(たんげい)するわけにゆきません...
吉川英治 「三国志」
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