...倪雲林(げいうんりん)が石上の松を描く時に...
芥川龍之介 「芸術その他」
...又如何なる天才の徹視の下にも端倪され得ない...
有島武郎 「描かれた花」
...彼らはまたあの倪(げいさん)の描いた沙樹の図のやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...『しかし』といふのは端倪すべからざる言葉である...
高田保 「貸家を探す話」
...例えば倪雲林の墨画が代表するような含蓄性...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...端倪(たんげい)すべからざる角度に両側から迫っている...
谷譲次 「踊る地平線」
...古代中国人の端倪すべからざる夢幻的な神仙思想が...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...後者は奔放自在に筆を駆使して天に登ったり地にもぐったりして端倪を知らざるものがある...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...これまた一種端倪(たんげい)すべからざる勢力である...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...倪雲林(げいうんりん)の「西林図(せいりんづ)」にある湖でも見ているような茫々とした感じを起こさせる...
久生十蘭 「西林図」
...例の端倪すべからざるタヌの空想...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...端倪(たんげい)すべからざるタヌが咄嗟(さっそく)の思い立ち...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...加十の境遇ほど端倪すべからざるものはない...
久生十蘭 「魔都」
...倪雲林が石上の松を描く時に...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...然も端倪(たんげい)し難いほど複雑な意図をもって...
山本周五郎 「新潮記」
...殆ど端倪(たんげい)すべからざるものあり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...決して端倪(たんげい)するわけにゆきません...
吉川英治 「三国志」
...端倪(たんげい)できぬ」「あなた様とは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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