...前の倪雲林の例で云へば...
芥川龍之介 「芸術その他」
...彼らはまたあの倪(げいさん)の描いた沙樹の図のやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...例えば倪雲林の墨画が代表するような含蓄性...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...邑の倪(げい)という家の女(むすめ)を妾にしてひどく愛していたが...
田中貢太郎 「劉海石」
...滄客の指が妾の倪に往ったところで...
田中貢太郎 「劉海石」
...倪がわなわなと慄えだして顔の色がなくなったが...
田中貢太郎 「劉海石」
...端倪(たんげい)すべからざる角度に両側から迫っている...
谷譲次 「踊る地平線」
...何うも容易に端倪(たんげい)することが出来ない...
田山録弥 「不思議な鳥」
...ほとんど人をしてそのゆえんを端倪(たんげい)すべからざらしむるのありさまとなれり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...絢爛(けんらん)たる才気と洗錬された趣味と該博な知識とを有(も)った・端倪(たんげい)すべからざる才人だった...
中島敦 「光と風と夢」
...古代中国人の端倪すべからざる夢幻的な神仙思想が...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...後者は奔放自在に筆を駆使して天に登ったり地にもぐったりして端倪を知らざるものがある...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...端倪(たんげい)すべからざるタヌが咄嗟(さっそく)の思い立ち...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...あまりに凝りすぎて尋常な読者にはとうてい端倪(たんげい)すべからざるようなのも香(かぐわ)しくない...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...実に実に端倪すべからざるいきさつであると感服もいたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その鬼神も端倪(たんげい)すべからざる痛快的逸話の中にも牢乎(ろうこ)として動かすべからざる翁一流の信念...
夢野久作 「近世快人伝」
...殆ど端倪(たんげい)すべからざるものあり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...決して端倪(たんげい)するわけにゆきません...
吉川英治 「三国志」
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