...他の今一つの唐櫃こそは、長へに失はれて全く行く所を知らないのであるが、何かの機會(はずみ)に、何かの僥倖で、せめて其銘文の拓本でも手に入れるやうなことがあり得たならば、我々の史的研究、ことに東大寺の研究に對して一大光明となるであらう...
會津八一 「拓本の話」
...僥倖(さいわい)そこでも乗客(のりて)が込んだ...
泉鏡花 「婦系図」
...五 『新著百種』――薄倖の作家北村三唖と天才露伴の『風流仏』硯友社の世間に乗出したのは『我楽多文庫』であったが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...倖なんておよそおかしなものである...
海野十三 「蠅」
...二百年たって人に拾われるか! これも一つの僥倖です...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...僥倖の期待し得られざることは...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...引揚者の合宿所にならなかっただけでも倖せです」と...
富田常雄 「面」
...小生事僥倖(げうかう)にも相應(さうおう)の資産獲得いたし候も...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...関東節薄倖酒乱の天才小金井太郎の一家が何と落魄最中の私をたよつて寄食して来た...
正岡容 「滝野川貧寒」
...ここまで来たことすら僥倖だったのか...
松濤明 「春の遠山入り」
...姑がなくて倖せだったと云われるよりもまだましだ...
横光利一 「夜の靴」
...「わしは倖(しあわ)せ者よ」彼女は...
吉川英治 「三国志」
...僥倖(ぎょうこう)にも乱戟混戦(らんげきこんせん)の闇にまぎれて...
吉川英治 「三国志」
...世に長くお倖せにと」紀ノ小冠者が...
吉川英治 「私本太平記」
...思わざる僥倖(ぎょうこう)に...
吉川英治 「私本太平記」
...倖せになるっていうなら...
吉川英治 「親鸞」
...何という不幸の上の不倖(ふしあわ)せだろう!」いつも思うことだが...
吉川英治 「八寒道中」
...お倖(しあわ)せなこッちゃで」褒めそやしたり...
吉川英治 「松のや露八」
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