...僥倖(さいわい)そこでも乗客(のりて)が込んだ...
泉鏡花 「婦系図」
...農民の貧窮から低賃金を僥倖しようというものであって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...恐ろしく薄倖(ふしあわせ)な人かじゃ!」「なぜ薄倖なのです?」イワン・フョードロヴィッチは薄笑いをした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「全く僥倖でありまして」などといって謙遜して見せる礼儀はあまり流行らないように思われる...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...殆んど奇蹟の如き僥倖とのみ自覚し出す事さへある...
夏目漱石 「それから」
...しかしその薄倖の人は彼と知つてからまもなく病歿したのである...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...そしてなにかある僥倖が来るのを待とうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...旨(うま)く中(あた)ってもいわゆる八(や)ツ中(あた)りの僥倖(ぎょうこう)に過ぎません...
村井弦斎 「食道楽」
...いまに倖(しあわ)せが...
室生犀星 「津の国人」
...それにしても、義理の助剣に、不自由な足を引摺る彼の兄重蔵と、薄倖な千浪とは、いつまで、この頼み甲斐ない人情の浮世小路に、侘(わび)しい尺八を吹き流さねばならぬのだろう...
吉川英治 「剣難女難」
...そんな倖せ者とは思わなんだ...
吉川英治 「私本太平記」
...時あっての倖(しあわ)せとぞんじまして...
吉川英治 「新書太閤記」
...何の僥倖(ぎょうこう)と思われるはずもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...片鱗(へんりん)でも描き出せれば凡筆の僥倖(ぎょうこう)だと思っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...倖(さいわ)いにして目明しの万吉は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...義理の妹に倖せをゆずって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...不倖せなことはねえ」「よしたがよい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それが不幸か僥倖(ぎょうこう)かは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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