...太初の僥倖は何よりも大気の層と層とのなす層をして凸レンズたらしめなかつたことにあることを思ふと楽しい...
李箱 「線に関する覚書2」
...華美な薄倖児(はっこうじ)である...
太宰治 「虚構の春」
...又何ぞ躁進して功名を徼倖し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...もっと倖(しあわ)せな生き方もあったであろう……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...辛い事は倖せな事にはみんな他愛なく忘れてしまう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お役に立てば倖いです」と...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...そしてなにかある僥倖が来るのを待とうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...不倖にも私の中にあるインチキは...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...好い敵を持った倖せと申しおられますが...
吉川英治 「上杉謙信」
...もし僥倖(ぎょうこう)にめぐまれてお味方が勝てば...
吉川英治 「三国志」
...「願うてもない倖せです...
吉川英治 「三国志」
...またとなき僥倖(ぎょうこう)を天が授けているといえる理由は――この荊州の国主劉表(りゅうひょう)が優柔不断(ゆうじゅうふだん)で...
吉川英治 「三国志」
...このように倖(しあわ)せでおりますことも」「倖せとな」「はい」「不倖せとは思わぬのか」「思いもいたしません...
吉川英治 「私本太平記」
...人と生れた一番の倖せであったと思い当る日もあろう...
吉川英治 「私本太平記」
...――各、故郷へ帰って、余生、倖せに送れよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...拙者が君を梁山泊へ連れて行ってやる」「そう願えれば大倖(おおしあわ)せです...
吉川英治 「新・水滸伝」
...倖せになるっていうなら...
吉川英治 「親鸞」
...倖せなものだが」叔父の良正が...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??