...彼等が皮と骨とを助かったのは全く僥倖であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その作者であるところの盧照鄰という古(いにし)えの薄倖なる詩人に対して...
中里介山 「大菩薩峠」
...殆(ほと)んど奇蹟(きせき)の如(ごと)き僥倖(ぎょうこう)とのみ自覚し出す事さえある...
夏目漱石 「それから」
...お役に立てば倖いです」と...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...大丈夫、大丈夫」と夢中になって泳ぎ出すようにしながら、「ああ、僥倖々々、ひょっとすると、これァ助かる……実はね、胸突坂を駈け降りながら、なにげなしに花子の家の二階を見上げると、花子がこうやって窓の閾に肘をついて真上の有明荘の方を眺めていた...
久生十蘭 「魔都」
...それがその薄倖(はっこう)な小児の墓なのであった...
堀辰雄 「花を持てる女」
...よしや老後なりとてもそれ/″\が歌舞伎或は帝劇の舞台を踏んで長逝したことはせめてもの倖であつたと私は云ひ度い...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...正当防衛を主張するのは何の雑作もない話でつまるところはレミヤを世界一の不倖な...
夢野久作 「霊感!」
...かれは大地に弓なりに仆れています――言うまでもなく日本左衛門に袖をくぐられた当身(あてみ)! あばらを折られていなければ僥倖(ぎょうこう)なのです...
吉川英治 「江戸三国志」
...その疲れが倖せであったかもしれない...
吉川英治 「江戸三国志」
...僥倖(ぎょうこう)にも...
吉川英治 「三国志」
...倖せな子に生れますように」と...
吉川英治 「私本太平記」
...それは僥倖(ぎょうこう)でしたな...
吉川英治 「私本太平記」
...それは敵の悲しみを僥倖とするだけでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...京の町々を歩いたような生活の味をも過去には知っていた事が――今はかえって倖せに思われるのであった...
吉川英治 「源頼朝」
...僥倖(ぎょうこう)にも...
吉川英治 「源頼朝」
...――倖(さいわ)いにも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...来合せたのが倖(しあわ)せであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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