...まして万一を僥倖(ぎょうこう)して来た...
芥川龍之介 「妖婆」
...併し萬一を僥倖するために最後の食鹽注射は行はれた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...五 『新著百種』――薄倖の作家北村三唖と天才露伴の『風流仏』硯友社の世間に乗出したのは『我楽多文庫』であったが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...何と薄倖な鮒だつたらう...
種田山頭火 「行乞記」
...贏(か)ち得るものは青楼(せいろう)薄倖の名より他には何物もない...
永井荷風 「梅雨晴」
...あンたは倖せな人だつて言ふンだよ...
林芙美子 「晩菊」
...筏(3)そういう僥倖は二度とは訪れず...
久生十蘭 「ノア」
...T「いっそ天狗様に喰われて死んだ方が倖せです」と言う...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...斉王は廉直な臣をもって倖(しあわ)せであると感心させたとかいう...
吉川英治 「上杉謙信」
...好い敵を持った倖せと申しおられますが...
吉川英治 「上杉謙信」
...この近くにおりますが」「それは倖せだ...
吉川英治 「三国志」
...「……倖せな子」半夜の静かな念仏は...
吉川英治 「私本太平記」
...「なんのことです? 倖せにとは」「ま...
吉川英治 「私本太平記」
...お力になっていただければ倖(しあわ)せというもの」「一河(が)の流れ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここで見かけたを倖(さいわ)いに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...私ひとりが倖(しあわ)せになろうなどとは夢にも思やしませんの...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...倖(しあわ)せに暮せるはずはないぜ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...久しく伝家の物干竿(ものほしざお)に生血の磨(と)ぎを怠っていたところで――勿怪(もっけ)の倖(しあわ)せといいたいのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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