...此等の種々の世界は俺の心の中で、俺の頭の中で、若しくは俺の心と俺の頭とに相對壘して、相互の覇權を爭つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺の人格は俺の人格で...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「俺はその時、こんな経験は一度だけすればそれでいいと決めていたんだ...
有島武郎 「星座」
...俺が上海に来たことを誰からも知らされていないことは事実のようだった...
高見順 「いやな感じ」
...金のある奴(やつ)らは俺たちのことをそうぬかしやがる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「それが術(て)だったんだ、――俺と八が、トグロを巻いて自分の家に居るところを見届けて行ったのさ」平次の話は奇っ怪です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺の手柄に代へてもお前の命乞ひをしてやる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところで今度は俺の手相を見てくれ」平次は少し膝行(ゐざ)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二日ばかりおもちやにしてゐるが俺の智惠では矢張り駄目とわかつたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...與茂吉の命を助けた」「――」「俺は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兄弟俺はお前と喧嘩(けんか)する気はないよ...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...俺は俺以上になるんだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...俺ア随分痛かつたからな!」「名前」は...
牧野信一 「鏡地獄」
...俺のいうことに間違いがあるか...
正岡容 「小説 圓朝」
...んだから甲府へ出て家を一つにして俺あ職工になる...
三好十郎 「おりき」
...俺に知られたが故に辰子をくれと俺に云つたのだとすれば...
横光利一 「悲しみの代價」
...俺にも分らねえが...
吉川英治 「江戸三国志」
...あれは俺が松の枝に括(くく)しつけておいた白鉢巻の小布だ...
吉川英治 「新書太閤記」
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