...信濃路を旅するのが夢です...
...信濃路ではすでにそのころ秋雨のようなものが降っていたのに...
立原道造 「夏秋表」
...信濃路を別れて十日あまり...
立原道造 「夏秋表」
...信濃路では、生れて始めてその姿さへ観たのであつた...
種田山頭火 「草木塔」
...やがて信濃路に入る...
種田山頭火 「旅日記」
...牡丹くづれる・ころびやすうなつたからだがころんだままでしみ/″\・明けるとかつこう家ちかくかつこう・すぐそこでしたしや信濃路のかつこう・崖から夢のよな石楠花で・ゆふべ啼きしきる郭公を見た・観てゐる山へ落ちかゝる陽を見る・これが胡桃といふ花若葉くもる空・ちよいちよい富士がのぞいてまつしろ・つかれもなやみもあつい湯にずんぶり(追加)五月廿六日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...天龍を溯つて信濃路を歩きます...
種田山頭火 「旅日記」
...遠く信濃路の山に来ても...
津村信夫 「挿頭花」
...信濃路へ紛(まぎ)れ込むようなことはなかろうか」「どうしてどうして...
中里介山 「大菩薩峠」
...信濃路に入ってはじめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...信濃路へ分け入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...信濃路から侵入して来た耕雲斎の手兵が...
中里介山 「大菩薩峠」
...信濃路(しなのじ)は冬の訪れるのが早いのでもう荒涼たる色が野山に満ちて...
長谷川時雨 「九条武子」
...書かぬ文字言はぬ言葉も相知れど如何すべきぞ住む世隔る しみじみとこの六月程物云はでやがて死別の苦に逢へるかな 信濃路の明星の湯に友待てば山風荒れて日の暮れし秋 我泣けど君が幻うち笑めり他界の人の云ひがひもなく から松の山を這ひたる亡き人の煙の末の心地する雨休みなく地震(なゐ)して秋の月明にあはれ燃ゆるか東京の街大正十二年秋の関東大震災は今日から見れば大したことでもなかつたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...奮戰もつとも努めて今なほ勇名を信濃路にうたはるゝ赤入道は誰だつたか...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...次第に信濃路(しなのじ)へ入ってゆくのだった...
吉川英治 「親鸞」
...ひそかに東山道より信濃路を経(へ)...
吉川英治 「平の将門」
...かつて信濃路の千曲川に追い詰められたときも...
吉川英治 「平の将門」
...将門は、また、国司たちの都へ帰りたいと乞う者には、兵を付けて、その家族を守らせ、信濃路の境まで、いちいちこれを送らせた程である...
吉川英治 「平の将門」
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