...覇道主義者が道を真に信奉する事は至難であるのに...
石原莞爾 「戦争史大観」
...才のあるなしよりは自分の信奉するツルゲーネフやドストエフスキーやゴンチャローフの態度と違った行き方をして生活の方便とするを内心窃(ひそか)に爪弾(つまはじ)きしていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...自分の信奉する説を一人にだも多く――うら若い婦人に対してすらも――講演して新らしい思想を鼓吹する機会を得たのを喜んで応じたのであるから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ひそかにコンミュニズムを信奉する一青年記者が...
谷譲次 「踊る地平線」
...いわゆる記紀の神代や上代の部分を歴史的事実を記したものとして信奉するところにある...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...トリヴィアリズムを信奉する処のキング式な低級新聞に於て...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...元来イデオロギーの機関であった処の新聞――世論とかジャーナリズムを信奉するのも結局イデオロギーを信奉することなのだが――が...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一般的に何でもいい自由主義を信奉するリベラーレンにとって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...宜(むべ)なり、当時の新らしき文学を理解し、信奉する、主として若き、新進気鋭の徒は、悉(ことごと)くその方に走ったのであった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...という古くよりの二つの区別を信奉するものは...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...青年子弟の何らの定見もなくしていたずらに黄白万能主義(こうはくばんのうしゅぎ)を信奉するの弊(へい)とを戒(いまし)めた...
夏目漱石 「野分」
...この知覚と対象の二重存在の見解を信奉するように直接に導くような原理は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...印度(インド)正教を信奉する多美児(タミル)族...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...真理の普遍妥当性――それは抽象的な永遠性である――を信奉する者...
三木清 「危機における理論的意識」
...その主義を信奉する人たちが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ひそかにそれを信奉するものや...
吉川英治 「江戸三国志」
...かれらの信奉するデウスの聖典にも...
吉川英治 「江戸三国志」
...神の存在を信奉する餘り...
吉川英治 「折々の記」
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