...けれども天からわたしを信じてくださらないんならどれほど口をすっぱくしてお話をしたってむだね」「お話を伺ってから信じられるものなら信じようとしているのです僕は」「それはあなた方(がた)のなさる学問ならそれでようござんしょうよ...
有島武郎 「或る女」
...偉人になると信じられる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...本当のことだと信じられるだろうか...
海野十三 「太平洋魔城」
...こんな現象が信じられるものか...
萩原朔太郎 「猫町」
...一つの偽りもないという事が信じられるでしょう...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...あまり信じられるので有難迷惑に困つていられるかも知れぬ――...
北條民雄 「精神のへど」
...かういふ想像は決して架空ではないと信じられる...
水野葉舟 「言文一致」
...或る一点の支点だけは不動に確立して居る事を信じられる様になったのは嬉しい...
宮本百合子 「動かされないと云う事」
...すべて我々の周囲で信じられるそういう種類の愚かな夢も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まず少しも無いと信じられるのであります...
柳田国男 「木綿以前の事」
...信じられるどんな情熱も自分もないのだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...自分の冷酷が充分に信じられるようなその感じがこころよかった...
山川方夫 「その一年」
...信じられるのは、せつなの快楽だけで、前時代の道徳などは、犬の糞ほどな価値ともみられぬ悪の嘆美時代を呼んできたらしくみえる...
吉川英治 「私本太平記」
...信じられるふしはどこにもない...
吉川英治 「私本太平記」
...それらをみると日本の庶民の指先のすぐれていたことが信じられる...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...信じられる人に拠(よ)って安心を求めたいのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがてお綱の怜悧(れいり)が誤解をとくであろうことは信じられるので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...信じられるもの――それが欲しい! もう気が狂うほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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