...例えば信乃が故主成氏(こしゅうしげうじ)の俘(とら)われを釈(と)かれて国へ帰るを送っていよいよ明日は別れるという前夕...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...彼を俘虜にしてしまおうというのです...
海野十三 「怪塔王」
...俘虜(ふりょ)になって...
海野十三 「怪塔王」
...露西亜人は俘虜になつても...
薄田泣菫 「茶話」
...途端にまたもやあの女の蕩かすような魅力の俘(とりこ)になってしまうだろうことは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...おまえは自分でそそのかして俘(とりこ)にした人間が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...俘になつてゐるとは誰の手ですの...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...俘虜は殺してはならない...
蜷川新 「天皇」
...ピンクに日灼けした半裸体の俘虜を乗せた大型トラックが二十台ばかり...
久生十蘭 「春雪」
...俘虜部門の弁論がはじまったころ...
久生十蘭 「蝶の絵」
...俘虜関係には手をださない...
久生十蘭 「ノア」
...そのうち実際に俘虜に渡る額は...
久生十蘭 「ノア」
...連合軍側の俘虜にタッチするのを自発的にやめさせるという...
久生十蘭 「ノア」
...気持の好い応対ぶりで一同をすっかり俘虜(とりこ)にしてしまう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ロシヤの本国で俘虜生活を続けました...
北條民雄 「間木老人」
...あるいはカルカッタの牢獄(ろうごく)における百二十三人の俘虜(ふりょ)の窒息死(5)などの記事を読むとき...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...虫ケラを見付けると、何の意味もなしに追い廻してみるのは、動くものを見れば、何でも追いかけてみるという狩猟時代の心理の遺跡を、虫ケラの暗示によって刺戟誘発されたもので、そうして捕え得た虫ケラの手足を(も)ぎ取り、羽翼を奪い、腹を裂き、火に焙(あぶ)りなぞして、喜び戯(たわむ)れるのは、そうした方法に依って獲物や、俘虜を処分し、飜弄し、侮辱して、勝利感、優越感を徹底的に満足させようとした古代民族の残忍性の記憶を、そのままに再現しているものに外ならないのである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...俘囚の族長などと...
吉川英治 「平の将門」
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