...乳も涙も漲(みなぎ)り落ちる黒女(くろめ)の俘囚(とりこ)と一所(いっしょ)に...
泉鏡花 「印度更紗」
...尚寧王は俘囚(ふしゅう)となって薩摩にある事二年余...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...僕の方が骸骨を俘虜(ふりょ)にしてお土産(みやげ)に持って来てやるよ」勇ましいことばを残して正太君はへいの破れ目を越えて構内へ入った...
海野十三 「骸骨館」
...水戸自身もやっぱり俘囚の仲間入りをするに決っていた...
海野十三 「地球発狂事件」
...独逸の俘虜は物を買ふのに...
薄田泣菫 「茶話」
...それを見た俘虜の一人(にん)が訊いた...
薄田泣菫 「茶話」
...俘(とりこ)にすることのできる力は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...俘囚のようなものである...
外村繁 「澪標」
...戦闘、敗戦、俘虜、内地帰還、離散した家族、物資の闇取引など、生活環境の激変は、過去の一切を忘却の淵に埋没させるに好都合だった...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...そこでなお露西亜の俘虜の言うたことで思い出したのは...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...〈薔薇の花憲兵隊事件〉と〈俘虜収容所慰問事件〉でママは満寿子さんを誤解し...
久生十蘭 「だいこん」
...満寿子さんは戦争中に俘虜だったひとを好きになって...
久生十蘭 「だいこん」
...アッツ島の俘虜のことは」これが罠だと...
久生十蘭 「ノア」
...こんど日本赤十字社に俘虜救恤委員部というのができました...
久生十蘭 「ノア」
...ロシヤの本国で俘虜生活を続けました...
北條民雄 「間木老人」
...壓制の俘(とりこ)となツてゐることは出來ない...
三島霜川 「平民の娘」
...女の俘(とりこ)になるのだった...
森鴎外 「二人の友」
...敵の俘虜(ふりょ)になったと聞いたが...
吉川英治 「三国志」
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