...由良が浜の沖の海賊は千人ばかり一時に俘(とりこ)になつた...
芥川龍之介 「僻見」
...星の世界の俘虜(とりこ)となっていた...
海野十三 「地球要塞」
...独逸の俘虜は物を買ふのに...
薄田泣菫 「茶話」
...拘留された俘虜達が脱走を企てて地下に隧道(トンネル)を掘っている場面がある...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...それにゆうべは俘(とりこ)になつてゐる人の所にゐなくてはならなかつたのです...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...俘虜というと仰山だが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...最近に王の前で処刑(しょけい)されたバビロンからの俘囚(ふしゅう)共の死霊の声だろうという者もあったが...
中島敦 「文字禍」
...俘虜収容所といわれている陰気な建物を...
久生十蘭 「だいこん」
...八月十七日までは」「いまはPWでないのか」「十七日に俘虜満期になった」「お前はいまどこに住んでいるのか」「横浜のバンド・ホテルに」「市民(シヴィリアン)だったときの職業はなにか」「新聞記者...
久生十蘭 「だいこん」
...大勢の日本兵の俘虜がカナダ国境に近い五大湖地方のマッコイ・キャンプに収容されていることも知っている...
久生十蘭 「ノア」
...俘虜の生活状態を秘匿するために...
久生十蘭 「ノア」
...東京俘虜収容所なら...
久生十蘭 「ノア」
...五十日がかりでローカルの収容所の俘虜の生活を見て歩いた...
久生十蘭 「ノア」
...俘虜の個人カードも...
久生十蘭 「ノア」
...俘虜救恤の仕事はこういうものと思ってきたが...
久生十蘭 「ノア」
...東北の俘囚(ふしゅう)や...
吉川英治 「平の将門」
...出羽の俘囚(蝦夷の帰化人)が...
吉川英治 「平の将門」
...既にこの常人(ひと)の窺ってはならぬ「白日の妖夢」の俘囚(とりこ)となってしまったのであった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索