...大将をも俘(とりこ)に出来る役である...
芥川龍之介 「少年」
...僕の方が骸骨を俘虜(ふりょ)にしてお土産(みやげ)に持って来てやるよ」勇ましいことばを残して正太君はへいの破れ目を越えて構内へ入った...
海野十三 「骸骨館」
...死んだり俘虜(ふりょ)になってはいけない」このとき小浜兵曹長は...
海野十三 「怪塔王」
...自殺できないようにというんだ」記者パイク「真珠湾――いや台湾沖フィリピン沖のかたきだ」編集長「ところがその俘虜(ふりょ)の勇士だというのが...
海野十三 「諜報中継局」
...当時収容中の俘虜(ふりょ)の独逸将校の夫人が惨殺されたことがあって...
江戸川乱歩 「双生児」
...松山に居る独逸の俘虜で...
薄田泣菫 「茶話」
...途端にまたもやあの女の蕩かすような魅力の俘(とりこ)になってしまうだろうことは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...またもや例の誘惑が彼の心を俘にしてしまった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...おまえは自分でそそのかして俘(とりこ)にした人間が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...俘虜なんてものはただの一人も存在しない...
久生十蘭 「だいこん」
...大勢の日本兵の俘虜がカナダ国境に近い五大湖地方のマッコイ・キャンプに収容されていることも知っている...
久生十蘭 「ノア」
...俘虜情報局とかがやることじゃないですか」「仕事の区処は知りませんが...
久生十蘭 「ノア」
...そのうち実際に俘虜に渡る額は...
久生十蘭 「ノア」
...五十日がかりでローカルの収容所の俘虜の生活を見て歩いた...
久生十蘭 「ノア」
...俘虜の生活をいくらかでもよくしてやりたいとねがうことが...
久生十蘭 「ノア」
...連合軍側の俘虜にタッチするのを自発的にやめさせるという...
久生十蘭 「ノア」
...ロシヤでの俘虜生活を語つて...
北條民雄 「間木老人」
...陸奥の俘囚(半蝦夷領)の勢力地へ行くと...
吉川英治 「平の将門」
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