...しかしペンを持つてゐる時にはお前の俘(とりこ)になるかも知れない...
芥川龍之介 「闇中問答」
...乳も涙も漲(みなぎ)り落ちる黒女(くろめ)の俘囚(とりこ)と一所(いっしょ)に...
泉鏡花 「印度更紗」
...例えば信乃が故主成氏(こしゅうしげうじ)の俘(とら)われを釈(と)かれて国へ帰るを送っていよいよ明日は別れるという前夕...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...死んだり俘虜(ふりょ)になってはいけない」このとき小浜兵曹長は...
海野十三 「怪塔王」
...水戸自身もやっぱり俘囚の仲間入りをするに決っていた...
海野十三 「地球発狂事件」
...重い鎖につながれた俘囚は天井裏の鼠ほどの音も出すことが出来なかった...
海野十三 「俘囚」
...私は俘虜から敬愛された...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...ちょっと温めますから待っていてください」ハガアスさんは大森海岸の島の収容所で辛いいやな俘虜の生活をしていたのに...
久生十蘭 「だいこん」
...日本本土の俘虜も苛酷な取扱いに苦しみ...
久生十蘭 「ノア」
...こんど日本赤十字社に俘虜救恤委員部というのができました...
久生十蘭 「ノア」
...下手に俘虜に話しかけたりなどをしたら...
久生十蘭 「ノア」
...東京俘虜収容所なら...
久生十蘭 「ノア」
...内地にいる俘虜の待遇はどんなもんだろう」「軍で認めている俘虜通信は...
久生十蘭 「ノア」
...五十日がかりでローカルの収容所の俘虜の生活を見て歩いた...
久生十蘭 「ノア」
...それがかならず山内の逢った俘虜にかぎっている...
久生十蘭 「ノア」
...俘虜救恤の仕事はこういうものと思ってきたが...
久生十蘭 「ノア」
...「概念」を排する中西氏が「概念」の俘(とりこ)となつたわけである...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...百四十六人のイギリス人の俘虜が...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
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