...俗世間に疲れた。...
...俗世間の流行には乗りたくない...
...あなたはまだ俗世間に縛られている...
...身を清め、俗世間を離れ、修行に励む...
...俗世間の欲にとらわれず、唯一仏法に心を向ける...
...てんで俗世間のことには無頓着だからな...
有島武郎 「親子」
...俗世間から引き離してやろうと試みる...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...俗世間の取沙汰のやうに...
太宰治 「右大臣実朝」
...ほとんど俗世間に在るを忘却いたし(親子どんぶり...
太宰治 「黄村先生言行録」
...この俗世間を愛惜し...
太宰治 「竹青」
...俗世間への見栄(みえ)のために...
太宰治 「八十八夜」
...ただの道徳上の反逆は俗世間の評判を悪くする位が精々で...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それゆえこの意味における俗世間的地口は不可能で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...罪悪や悪魔は俗世間ばかりでなく...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...たとえおまえが俗世間へ帰るとしても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...俗世間でも、家相方位のことをやかましく申しますのは、一つは、この自然さながらの形を、重んずるところから出でているのではございませぬか……それほどまでにして、車を仕掛けてあなた方は、いったい、だれをおよびになろうという御了簡(ごりょうけん)なのですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...風流に番附があるべきはずのものではありませんが……俗世間には...
中里介山 「大菩薩峠」
...生活は俗世間の騒がしさから守られていた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...私はそれと一緒に俗世間(ぞくせけん)から出て...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...俗世間の渦巻く塵(ちり)を雲の上で見てをる処に妙味はあるなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...花の夕顔(九月五日)百十七○如何に俗世間に出て働く人間でも...
正岡子規 「病牀六尺」
...博士もお盃(さかずき)の巡り来るが如く来るものとすれば俗世間にて自分より頭の上にある先輩の数を数へて順番の来るを待つべきなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...「どうして今までおれは、あんな絆(きずな)に惑(まど)ったり悶(もだ)えたりしていたのか、ふしぎでならない」「そこが、俗世間だ、濁流の中に住んでいるうちは、濁流から出る道もわからない」「そればかりか、上人から聞かされる一語一語が、いままで、鎌倉の将軍家から貰った武功の恩賞より身に沁みてうれしい...
吉川英治 「親鸞」
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