...何一つ便りはありません...
芥川龍之介 「報恩記」
...足下からの便りがないので...
大杉栄 「獄中消息」
...「今日照ちやんからの便りに常藏は明朝歸京するとあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...これは長い長い便りにするのだ...
太宰治 「猿面冠者」
...こッちに大嵐があったという事は風の便りにきいていたが最近はまるで知らなかった...
徳永直 「冬枯れ」
...便りがありましたか...
豊島与志雄 「自由人」
...よき便りをもたらせよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの北原さんに便りをしてみようかしら……近くの他人といえば...
中里介山 「大菩薩峠」
...便りをきかせてくれたものがあったのです...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...次の佳き便りを待つよ...
牧野信一 「初夏通信」
...ちかい頃エイリイ自身から便りをよこしたから...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...このごろの鈴むらさんの、退屈な、さうして、便りない、枯野のやうな生涯がいまさらのやうにせん枝の胸に浮んだ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...い・何の便りもなし...
山本周五郎 「青べか日記」
...そのときの便りを忘れずに寄ったのである...
山本周五郎 「契りきぬ」
...真偽は分らぬが、風の便りだ...
横光利一 「夜の靴」
...九分まではむずかしいそうです」易州の便りでそれを知った彼の秘書は憂わしげに告げた...
吉川英治 「三国志」
...便りの知れることかもしれぬ...
吉川英治 「源頼朝」
...きょうの便りには...
吉川英治 「源頼朝」
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