...それのみならず勃凸がどれほどおんつぁんを便りにし...
有島武郎 「骨」
...御兄弟より貴女様を便りに遊ばしていらっしゃるに相違ござりませぬ...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...おそらくこの便りは仕事を十二倍もする愛すべき小さい犬によってケン及びその友達のもとに到着すると確信している...
海野十三 「恐竜島」
...七八月中は姉からも雪子からも何の便りも受け取らなかったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...シュトルツ夫人とヘニング嬢から珍しい便りが来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...帰朝の期の早まつたことは良好の結果を来した云々とパリで所謂風の便りに聞いたやうです...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...なにも便りはないそうです...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...牛と馬と僅かに人に便りす...
長塚節 「草津行」
...ガラツ八からも何の便りもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...次の日も刑事からは何の便りもなかった...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...「まア! お蝶さんから便りがありまして?」「彼は手紙は書けないんだよ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...まい日お便りいたしています...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...あとで姉上様によろしくかしこ一月三十一日富栄拝兄上様二月九日きょうはお便りありがとうございます...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...月の光りを便りに王宮へ帰って行った...
夢野久作 「白髪小僧」
...書き送られた故郷の便りをよく味はうとするやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...なんのよい便りもなく...
吉川英治 「三国志」
...そこへ昨夜手にした健吉さんからの便りにも...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...それきり便りもないし帰って来ないという事情がわかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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