...「日光よりのお便りは家中驚きそれほどじょうぶになったかと父も母も一通りならぬ喜び...
伊藤左千夫 「廃める」
...第三の風の便りをも書かせると約束して置きながら...
太宰治 「猿面冠者」
...青い透し入りの紙に鉛筆でたった一行『いずれお便りをします...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...牧の便りも、もう来るだろう...
直木三十五 「南国太平記」
...「『いかで都へ』と便りを求めしもことわりなり...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから十二年ただ一度も便りがない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...欠かさず細々と便りがございます」源内先生は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いかにも痛々しい感じのするお便りばかりをいただいていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...数年前までには風の便りにも耳にしたことのない土州とかの身分卑(いやし)い武士が...
本庄陸男 「石狩川」
...氷のような満月の光を便りに...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...飲みさしの燗瓶もそこにちゃんと立っていたのですから月あかりを便りにした事は間違いないと思いますので……こればっかりは不思議で不思議で仕様がないので御座います...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...それぞれ各国へ散ってしまった船中の友だちからの便りもなく...
横光利一 「旅愁」
...樊川(はんせん)へ従軍したわしらの子の便りも知っていよう」聞き伝えて...
吉川英治 「三国志」
...成都の便りに知ったからです」ちょうど襄陽(じょうよう)方面から急報が入った...
吉川英治 「三国志」
...母君へのお便りは欠かしたことがない程で」「総じて二十四...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉から疾(と)く便りしたので...
吉川英治 「新書太閤記」
...武者どもの駈けゆく便りにせよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...これまた、風の便りもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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