...私が便りに思ふのは...
芥川龍之介 「秋」
...民子はあなたが情の力を便りにあの世へゆきます...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...まったく異様な風の便りにしよう...
太宰治 「猿面冠者」
...私はこのお便りだけで...
太宰治 「散華」
...小島からこの間便りがあった...
田山花袋 「田舎教師」
...便りらしい便りも取りかはすことは難かしいでな……』『さやうでございます』『それで...
田山花袋 「道綱の母」
...――「おっ母さんから便りがある?」「あ...
戸田豊子 「歩む」
...殿様に悲しいお便りを申し上げなければなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...途中で見かけたという便りを叔父(おじ)からもらったが...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...「はじめに目をつけるのは風の便りというものでしょうか...
本庄陸男 「石狩川」
...数年前までには風の便りにも耳にしたことのない土州とかの身分卑(いやし)い武士が...
本庄陸男 「石狩川」
...切(しき)りと故郷への便りを書いてゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...メエヴは喜びの便りを持って来たのであった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...四年近くも便りのない人にも...
室生犀星 「津の国人」
...でもそのお便りは...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...自分のものにしていない言葉で書かれたお便りなどは一通も欲しいとは思っておりません...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...便りを待ちぬいていたのである...
吉川英治 「源頼朝」
...――だが、便りはそっと、つづけて居たらしい...
吉川英治 「山浦清麿」
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