...おそらくこの便りは仕事を十二倍もする愛すべき小さい犬によってケン及びその友達のもとに到着すると確信している...
海野十三 「恐竜島」
...朝夕よきこと悪(あ)しきことにつけお前一人便りに御座候間御身大切に御守(おまも)り被下度(くだされたく)候(そうろう)」と書いてあった...
田山花袋 「田舎教師」
...ソリヤ便りきく』の名邑を去る一里余...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...先生からお便りがあった...
豊島与志雄 「無法者」
...斉彬公からのお便りじゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...お松の便りをしてくれたのはお前だそうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...龍馬に知らせる便りは無し自分で一走り行くのは易いが少しでも此奴の側を離れると何時どう云ふ事が起るかも知れず...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...日本からの便りでは...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...此時に当り婦人の身に附きたる資力は自から強うするの便りにして...
福沢諭吉 「新女大学」
...「英(ひで)はいよいよ帰らぬ決心か……あ……!」と英介からの便りがある毎に晩酌の傍らに持出す地球儀を視詰めて...
牧野信一 「淡雪」
...切(しき)りと故郷への便りを書いてゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...このごろの鈴むらさんの、退屈な、さうして、便りない、枯野のやうな生涯がいまさらのやうにせん枝の胸に浮んだ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...四年近くも便りのない人にも...
室生犀星 「津の国人」
...これらはみな好ましくない便りばかりで...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...暗夜を便りにS岬の岩角に漕付(こぎつ)け...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...遠地に隠れている乾分の便りを仲継ぎして...
吉川英治 「剣難女難」
...四時のお便りは欠かしていないが」秀郷はすぐ話をそらした...
吉川英治 「平の将門」
...折返してお便り待入申候すけくろう「お内儀(かみ)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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