...この二友に別々に送つた郵便物が屆かなかつたことのある上に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...徳川が統治上の不便から官名禁止の圧制を行う前は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...売物に出す時に便利だらうと思つて...
薄田泣菫 「茶話」
...――それで話題を転ずる便宜として言ったのだ...
高見順 「如何なる星の下に」
...郵便と新聞とが来たゞけ...
種田山頭火 「行乞記」
...社会のある階級をある他の階級の利益のために労働せしめたという不便を明らかにもっていた...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...そういう人々の便宜を計るという事がかりにいいとしたところで...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...之を世間に流布する上には折本は嵩張つて不便であるから...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...文盲人(もんまうじん)の不便(ふべん)は氣(き)の毒(どく)ながら顧(かへりみ)るに暇(いとま)あらず...
福澤諭吉 「改暦辨」
...九月十日(火曜)夜中に女中たちは避難訓練で近くの小学校迄逃げさせられたり、女房も朝迄起きてゐた、そのさわぎの中をオールドオークニーの酔心地、朝一度、便所に起きたが、又ねて、十二時半迄ねてしまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...作家がこれを表現するに非常な不便を感じなければならない...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...わたくしが前記の文稿を郵便に附し去つた時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...特にその発生に便であったためではなかろうか...
柳田國男 「地名の研究」
...この類の僅かな用具が非常なる便益であり...
柳田国男 「山の人生」
...赤鸚鵡の眼の光りを便りに...
夢野久作 「白髪小僧」
...冒険式文通こんな手紙を郵便で出してはけんのんというので...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...これらの便益を一つも享有しない製造業者は実際...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...しかしそれは生活の『便利品及び装飾品』を獲得する上に用いられ得る資本額には...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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