...まちはずれの薄汚い小料理屋の二階へお供をするという事になりました...
太宰治 「貨幣」
...最後の供をすると申して聴きませぬ故...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...いったい新参の少年の身をもって大切なお嬢様の手曳(てび)きを命ぜられたというのは変なようだが始めは佐助に限っていたのではなく女中が附いて行くこともあり外の小僧や若僧が供をすることもありいろいろであったのをある時春琴が「佐助どんにしてほしい」といったのでそれから佐助の役に極(き)まったそれは佐助が十四歳になってからである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...しかも物質的に報いられる所は甚(はなは)だ薄(うす)く給料等も時々の手当てに過ぎず煙草銭(たばこせん)にも窮(きゅう)することがあり衣類は盆暮(ぼんく)れに仕着せを貰うだけであった師匠の代稽古はするけれども特別の地位は認められず門弟や女中共は彼を「佐助どん」と呼ぶように命ぜられ出稽古の供をする時は玄関先で待たされた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...方々へ御供をする事が出来るんですが……」「忙がしいだろうからね...
夏目漱石 「虞美人草」
...次の日にはイタリア人の顧客のお供をするようきめられている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...――二人は親しげに身体を寄せていっしょに立っていた――初めは自分でイタリア人のお供をするつもりだったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...供をする侍たちが促すように御簾(みす)の外から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お供をする人たちは騒いでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫を良人(おっと)として大姫君のいで立って行くこうした供をする日を期していたにもかかわらず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...死天(しで)の山三途(さんず)の川のお供をするにもぜひ殿様のお許しを得なくてはならない...
森鴎外 「阿部一族」
...泣きの涙で供をする...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...自分もあの世へ供をする...
山本周五郎 「桑の木物語」
...おそらく半之助どのはお供をするだろう...
山本周五郎 「初蕾」
...今日はおまえが供をするのだ」「お出ましでございますか」「いとまが三日できた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...供をする者たちは列をなしてつくばい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お供をする」「なんだい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お供をするようになっております」四太郎左衛門はまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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