...自分の歡樂のために他人を犧牲に供するに堪へない者は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...いい笑話を提供するだけでしょう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...そのお礼としてまたいろいろな趣味と知識とを提供するを忘れなかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...必ずしも実用に供するのが主眼でなく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...従って起こる無数の疑問を提供するものである...
寺田寅彦 「沓掛より」
...実際読者の中に句の提供する暗示に反応し共鳴すべきものがなかったら...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...しかれども彼らのためにその産物を供したる人民はすなわち貧困に陥るがためにその妾を求むるに及びてや喜びてその子女を供するものあり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...この哲学からすれば当然言語が哲学全般の問題の解決の鍵を提供する中心問題とならねばならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...客に提供することができるからであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...別個の存在を原物として提供するためには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...多妻多男の法は今世(こんせい)を挙げて今人(こんじん)の玩弄物(がんろうぶつ)に供するの覚悟なれば可なりといえども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...真理の客観的基準を提供する」...
三木清 「哲学入門」
...諸動植が占居蕃殖せる地面を人の物とし神の用に供するに及んでも...
南方熊楠 「十二支考」
...彼女達の美を提供するのが一番である事を知った...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...あの絵巻物を提供する時に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...千歳(ちとせ)へお供するのは...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ほとんどすべての財貨をそれ自身の労働者がなす余裕を有ち得るよりもより少量の銀に対して提供することによって...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...先生の技能が提供するさまざまの興味ある問題は...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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