...「自分は讀者に向つてそれだけでは理解し得ないやうな文章を提供するほど無責任な人間ではないつもりである」(三八五)と云へる山口生の豪語を信じないことと...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...可なりさうした考へが誰の頭にも浮ぶことを思つて立派な一つの問題を提供するものとしてのせました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年七月号)」
...それらの項目と本書の随筆との関係を左にしるして御参考に供する...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...自然がかれらの手にそのまま提供するような材料だけでできたものであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...鳥羽は私財の全部を提供することになつたがそれでも全額を償ふには足りなかつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...学生と云う特別な層があって夫が独自な足場や観点を提供すると思うなら恐らくそういう学生はこの支配者社会に於て最もよく飼い馴された処の「学生の本分」を専門とする処のものだろう...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...取蓄えてあった食物と獲物をそっくり提供すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは製粉して副格的の食用に供するばかりだがこれに次いでは粟(あわ)と蕎麦(そば)とである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...本講座はわずかに解決の鍵を提供するにすぎない...
野呂栄太郎 「『日本資本主義発達史講座』趣意書」
...常に新たなる努力への尽きざる源泉を供するものである...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会報告」
...從つて時間的現實に對しては當爲の源となり又批判の規範を提供する...
波多野精一 「時と永遠」
...単(ひとえ)に実用に供するに止(とど)まり...
福田英子 「妾の半生涯」
...二万フランの金額を提供するということにした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...おばあさまが離れを提供すると言っても...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...此方だけの話題を提供するやうなつもりで...
牧野信一 「昔の歌留多」
...兌換の用に供すべき準備整えり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...節供の供という字は供するもの...
柳田国男 「年中行事覚書」
...それより七月八日まで一夏の間花を摘み仏に供するのが例であるとのみ記している...
柳田国男 「年中行事覚書」
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