...かれその日子(ひこ)ぢの神二一侘(わ)びて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...四「この花には捨てがたい侘があるから...
薄田泣菫 「侘助椿」
...同じ季節の草木のなかから侘助椿を選んで...
薄田泣菫 「侘助椿」
...扨も世を無常と觀じては斯かる侘しき住居も...
高山樗牛 「瀧口入道」
...六波羅畑の玉蜀黍の黒い髯を涼風が渡るのも侘しい...
竹久夢二 「砂がき」
...侘(わ)びしさに堪えよ...
太宰治 「困惑の弁」
...そのような侘びしい状態に在るのも知らず...
太宰治 「善蔵を思う」
...あまりの侘びしさに...
太宰治 「人間失格」
...夜の欸乃(あいだい)は侘しい...
寺田寅彦 「嵐」
...侘しい三年の月日を送つた後...
中島敦 「盈虚」
...侘しい寒菊が咲いてるのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...侘しいオルゴールの音色に似ている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...旅館の侘(わび)しい中庭には...
萩原朔太郎 「猫町」
...駿河台(するがだい)への路なれば茂れる森の木(こ)のした暗(やみ)侘(わび)しけれど...
樋口一葉 「十三夜」
...誰か気のきいた訪問客でもやって来ないかと待ち侘びているような女性との間に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それはそれでまた私を侘(わ)びしがらせた...
堀辰雄 「美しい村」
...やり手上りの侘住居(わびずまい)だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かつての戦争中のような「炭とりの底掻きさぐる寒さかな」といったような侘しさや不安もないのはありがたい...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索