...満州国に於て他民族との協同に於て殆んど例外なく失敗して来たった事を深く考え...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それらはほとんど例外なく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...巨匠の青年時代は、例外なく醜い...
太宰治 「十五年間」
...ほとんど例外なく...
太宰治 「徒党について」
...偉い宗教家は例外なく腕力が強い...
太宰治 「花吹雪」
...現実の技術は、いつも例外なく、一定の生産関係の内に、一定の社会組織の内に、一定の客観的な存在様式を有っている...
戸坂潤 「技術の哲学」
...そしてこうした科学的文芸評論の多少なりともの新しい芽生えに対して(之は例外なくマルクス主義哲学の畑から萌え出るのだが)...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...いずれも例外なく聖王であったように書きたて...
蜷川新 「天皇」
...資本主義の一般的危機(××)の基礎の上に発展した世界経済恐慌が例外なくすべての資本主義国を強襲している秋(とき)...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...先ほどの規則が少しの例外なく適用される...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...誰もみな例外なく前世の職業を再びとる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それらのものを今日見ると例外なく後者だけに生々したものが残っている...
柳宗悦 「雲石紀行」
...ほぼ例外なく附随する一挿話(そうわ)がまず注意せられる...
柳田国男 「海上の道」
...青年たちは例外なくそこに情熱の解放をみいだすものと信じていた...
山本周五郎 「新潮記」
...間取りなどは、この地方のどこの舊家も、同じ型で、例外なく、家のまん中を四つ割りに取つてある...
吉川英治 「折々の記」
...――で、その宿々(しゅくしゅく)にあたる入間川、所沢(古くは野老沢(ところざわ)とも書く)、恋ヶ窪などには、例外なく、遊女のねぐらもあったし、また立川には、当時、おそろしい勢いでまんえんの兆(きざ)しをみせ出していた性慾往生(せいよくおうじょう)を教義とする新興宗教の立川流とよぶ、真言秘密道場なども流行(はや)っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...自分は、今春以来、伊豆の熱海で、仕事をしているが、たとえば、この附近の伊東、真鶴、石橋山、また箱根一つ向うの三島、北条といった附近にも、随所、行くところに、源氏にゆかりの田野や叢林はあるが、なぜか、例外なく、訪う人も稀れである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...どんな強慾でも抜け目ない男といわれる者でも、例外なく、少年時代の遠足気分をそのまま持って出かけてゆく...
吉川英治 「俗即菩提」
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