...例の如く人力車の御厄介になり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...私は例の如く茶の間に行つて同宿の人と一緒に飯を食つてゐると...
石川啄木 「札幌」
...例の如く隙間(すきま)から覗(のぞ)いていた滋幹は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...例の如く飯ばかりの飯で水を飲んだゞけではあつたが...
種田山頭火 「行乞記」
...犬を洗つてやる爺さん婆さんの日向・鶏を殺して鶏臭い手を清めてゐる夕方、三八九第一集を持つて寥平さんを訪ねる、例の如く飲む、最初は或る蕎麦屋で、しかしそこはヱロ味ぷん/\だから、さらに一日本店で飲み直す、そして最後はタクシーで送られる...
種田山頭火 「行乞記」
...……例の如く不眠がつゞく...
種田山頭火 「行乞記」
...午後、樹明来訪、つゞいて暮羊君来訪、例の如く飲む、話す、笑ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...父親は例の如くに毎朝早く...
永井荷風 「狐」
...絶えざる低い大太鼓(おおだいこ)の音に例の如く板をバタバタ叩(たた)く音が聞えて...
永井荷風 「すみだ川」
...そのうちくわしく知らせるからといって……駒井が例の如く籐(とう)の鞭を振って立去る姿を...
中里介山 「大菩薩峠」
...例によって例の如く祈りつつあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の如く帽子をぬいで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...例の如く鷹揚(おうよう)に構えて...
夏目漱石 「それから」
...例によって例の如く...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...仰向けに臥(ふ)しながら天井を凝視(みつ)めて初は例の如くお勢の事をかれこれと思っていたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...と例の如く至極簡単に記してある...
松本泰 「日蔭の街」
...ハガキで例の如くわかるのはそれだけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...例の如くまさかりいてふに柿色の上下(かみしも)で出て...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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