...私は元來音樂には殆ど無智で趣味も深いとは言へない...
會津八一 「音樂に就いて」
...この慘苦と罪惡との根に斧を加へ得る日の來るのを待ちに待つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...此間の悲痛に就いて同情を寄せる事が出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そしてこの目が物を云つてるのだぞと云はぬばかりにして、低い、重い、強い、且深い調子で、「友人は來ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これ勿來關址なりと...
大町桂月 「常磐の山水」
...』二人(ふたり)が旅行(りよかう)を終(を)へて歸(かへ)つて來(き)たのは十一月(ぐわつ)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...往來の向うがわの歩道に...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「當てにもしねえ傭が出來ておれは此れだからうめえな」と卵屋も相槌打つて勢よく然かもそろ/\と石臼をめぐす...
長塚節 「芋掘り」
...俺(お)ら此處(ここ)へ來(き)た當座(たうざ)にや病氣(びやうき)ん時(とき)でもからつき挽割麥(ひきわり)ばかしの飯(めし)なんぞおん出(だ)されて...
長塚節 「土」
...默(だま)つて又(また)宜道(ぎだう)に伴(つ)れられて一窓庵(いつさうあん)へ歸(かへ)つて來(き)た...
夏目漱石 「門」
...まだ出て來ねえところを見ると――」萬七はもう八五郎を曲者ときめてしまつた樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別段怪我もないし、お比奈さんの可愛らしい頬が、火ぶくれになつたわけでもないから、そのまゝ八五郎が歸るのを待ちましたが、この子と來たら、御存じの通りの呑氣者でせう」叔母さんの鋭鋒は、いつもの通り八五郎の方に向いて行くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎も角も行つて見て下さい」八五郎が平次の家へ飛んで來たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...捉(つか)まへましたか」後ろから飛んで來たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旦那さん一人でどうしてもそだてること出來んおつしやつて...
林芙美子 「風媒」
...また前よりも大きく聞えて來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...次(つぎ)には其頂(そのいたゞ)きに何(なに)があるかを能(よ)く檢査(けんさ)する必要(ひつえう)が起(おこ)つて來(き)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...寫本二種を選(え)り出して持つて來た...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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