...あの恐ろしい無理心中を使嗾(しそう)した悪漢だった...
海野十三 「恐しき通夜」
...しかしダリアの使嗾(しそう)に乗った理学士も...
海野十三 「赤外線男」
...これらの処置すべて清国側の使嗾によるものだとの風説が専らだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...and as an idea came to her 歩道に急止して私を使嗾(しそう)したのである...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかし上人が魔族を使嗾したために吉野の悪僧春賢僧正は同年十二月に俄かに夭滅し...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...さらにその子供を使嗾(しそう)して親爺(おやじ)の金を持ち出させた親ざるはやはり一種の搾取者である...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...人の好い弟を使嗾して...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...蕃人使嗾(しそう)の嫌疑ある本島人被疑者を片はしから検挙した...
中村地平 「霧の蕃社」
...順良なる生徒を使嗾(しそう)してこの騒動(そうどう)を喚起(かんき)せるのみならず...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...一士官を使嗾して王女の自動車に発砲させました...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...使嗾(しそう)してうまく働かせた...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...此下流を使嗾して Peisistratos は起つた...
森鴎外 「古い手帳から」
...曲阿の地で討死したのも――まったく袁術の使嗾(しそう)があの合戦の動機でもあったから...
吉川英治 「三国志」
...光秀を使嗾(しそう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...背後にある三好党の使嗾(しそう)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...獣群を使嗾(しそう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...王は使嗾者としてこの処刑の行われる間鎖につながれたが...
和辻哲郎 「鎖国」
...フロイスは坊主らの使嗾によると解釈している...
和辻哲郎 「鎖国」
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