...併し、此最後の日の豫想は――先生の感ぜらる可き淋しさと、私の感ず可き苛責との豫想は、私の勇氣を挫いた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...併しそれにも拘らず俺は忍辱の涙をのんでこの苦痛を與へられたことを感謝する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併し診察は無造作であつた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...またその事柄をも併せて学んで下されば大変しあはせです...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...併し、puppy は不要である...
高田力 「ベーシック英語」
...併し形式論理学的同一律こそ極小の予想を有つものではないか...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...併しそうすると、自然法則と個別的因果との関係はどうあるか...
戸坂潤 「科学方法論」
...併し物質はただ空間的であることによってのみ物質であることが出来る...
戸坂潤 「科学方法論」
...併し自らに同じい要素というが何によって吾々はそれが不変であることを知るか...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...併しかく説明し得るということがすでに空間概念を理解していることであるのを正確に注意したのである...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...併し必然的に見えたこの帰結が持ち来す一つの困難は次のことである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...併し、この社会道徳的信用組織から来る道徳的文化統制力が、やがて前に云った例の文化自身による文化的統制力にまで、自然に波及するということが、次に大切である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...併し法則という形から云えば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...併し法・明・立の諸大学は何と云っても...
戸坂潤 「社会時評」
...併し古代には努めて其の傾を沒却して...
内藤湖南 「北派の書論」
...併しポエチカルだ...
水野葉舟 「言文一致」
...併し度々(たびたび)驟雨があり遂に正午些(ちょ)っと廻った時分から本降りになって客は散々の体だった...
山本周五郎 「青べか日記」
...それらと併せてこの所司代の処置は非常にききめがあった...
和辻哲郎 「鎖国」
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