...併しお前はまだ碌にその生活を味つてゐないから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...併し、僕の自覺に從へば、僕を「通がり」だと云ふ點に至つては君も世間も共に間違つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併し乗つたかと思ふと...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「薔薇」
...併し手懸かりはあり余る程あります...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...併し口もきかねば...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...併しかういふ季題分類法に關する問題は...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...併し個人を陥れる原因は個人に在るのではなくして...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...併し之はまだ、性格を性格として取り出して行なう分析ではない、性格は性格として――性格それ自身――別に分析される必要があるのである...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...併しこの頃では何よりも遠大な社会理論を有っているのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...軍部のこの監視振りは併し...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...併しラジオと新聞と...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...――併し一体公式は古典の意味を持たないか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...併し伯の東奔西走の労苦は空しからず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...併しセルギウスが戸口に出るや否や...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...下(しも)にある文政十一年の火事の段と併(あは)せ考ふるときは...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...併しその持つて行き方が余り不束(ふつゝか)であつたので...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...同時に豆を併せてこの物を作る行為をもオヤスといっていて...
柳田國男 「食料名彙」
...併し……春より夏へ八重の桜の盛りよりつつじ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
便利!手書き漢字入力検索