...併し大體から云へば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...併しそれはより善き人生の表現であるが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...併し、人間にしては、余りにも力強く兇暴であった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...彼への祝意と敬意とを併せ含めたような作品を...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...併し或る事物に就いて何が顕著であり何が顕著でないかは決して事物それ自身だけによって決定され得ることではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...私が「或る意味に於ける論理学」と呼んだのは併し...
戸坂潤 「科学方法論」
...併し物質から区別されるということが精神の本質の凡てではあるまい...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併し思想に富んでいるとは思えない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...併しそう云うならば...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...併し、單に「實有」は空なりと叫んだのみならず、凡てが空なりと叫んで徹底した虚無説を説いたのは、凡ての紙幣の意義を滅却したる極端の説である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...併(あわ)せて取消します...
夏目漱石 「明暗」
...併(しか)し思ひの外役に立ちさうな種だつたことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今年今月の政治の方向と今年今月の教育の組織とを併行せしめて...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...併し其れが何も負(お)ふところはありやしない………俺は阿父に對して何等の義務も約束も持ツて生まれて來なかつた...
三島霜川 「平民の娘」
...併し私にはこの根氣がありさうもなく...
室生犀星 「渚」
...併しあの向うの地平線に...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...併し物音は馬が寝藁(ねわら)の上に転がつたのであつた...
森鴎外 「金貨」
...それと、伝書とを、併せて、典膳に贈り、「さらば今日が、師弟のわかれと相成った...
吉川英治 「剣の四君子」
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