...さてそれから、二十五句ほど続いて「夏の月の巻」が終るのだが、佳句は少い...
太宰治 「天狗」
...他の景物を配することなしに單に此等の天文の季題そのものを諷詠し敍述したものは比較的に少數で佳句は猶更少ないといふことである...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...後有二芭蕉居士賞レ雪佳句一...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...佳句(かく)を得て佳句を続(つ)ぎ能(あた)わざるを恨(うら)みてか...
夏目漱石 「一夜」
...それではいくら佳句(かく)と好詩(こうし)ができたにしても...
夏目漱石 「思い出す事など」
...芭蕉の佳句は十に二...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...但和歌俳句の如き短き者には主觀的佳句よりも客觀的佳句多しと信じ居候へば客觀に重きを置くといふも此處の事を意味すると見れば差支無之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...俗人はこれを佳句の如く思ひもてはやせども文学としては一文の価値なきものなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...元禄の佳句に至りては天明の及ぶ所にあらず...
正岡子規 「俳諧大要」
...むしろ佳句に属すべき者多し...
正岡子規 「俳句の初歩」
...ために一句の調和を欠かば佳句とは言われじ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかも手に随つて佳句を成す...
正岡子規 「俳人蕪村」
...もし吾人が今日より評する所の佳句なる者が当時にも佳句と目せられしならば...
正岡子規 「古池の句の弁」
...しかるにいつの頃よりかこの句を無上の佳句なるが如く言ひなし...
正岡子規 「古池の句の弁」
...一題百句は第一期の修行として極めて善き事なれどその中より佳句を抜き出す事は甚だ困難なるべく...
正岡子規 「墨汁一滴」
...故に箇様(かよう)なる場合においては初めの十句ほどを読みその中に佳句なくば全体に佳句なき者として没書致すべく候...
正岡子規 「墨汁一滴」
...一 撰択の標準は第一佳句...
正岡子規 「墨汁一滴」
...法の悟りを得んとするものに美言佳句が何の役に立とう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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