...そしてそれに依つて原物よりも遙かに美しい畫像を作り上げる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...新丸の内街を作り上げるのにはなお相当の歳月を要するであろう...
高浜虚子 「丸の内」
...どんな人間にしてもただ永い間の習慣によってのみ徐々に作り上げることが出来るだけであったろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...映画素材から映画を作り上げる編集方法としてのモンタージュはそもそも映画始まって以来行なわれて来たものに相違ないのであるが...
寺田寅彦 「映画芸術」
...新しい純粋国民映画を作り上げるであろう...
寺田寅彦 「映画時代」
...一人の学者の科学的研究というものはたとえて言わば道ばたに落ちた財布(さいふ)を拾うたような簡単なものではなくてたとえばツェペリンの骨組みを作り上げるための一本一本のリベットにたんねんな仕上げをかけるようなものだとぐらいには考えてもらいたいものである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...そうしてこの困難に当面して立派なものを作り上げるには...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...彼ら自身と彼らの友情との霊妙な面影を作り上げることができたのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...台湾の性格を作り上げるのは恐らく困難だろう...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...遂にそれを一つの形式にまで作り上げる余裕が現在ではない...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...其ムードを作り上げるために...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...すぐ作り上げる頭が失(な)くなった証拠(しょうこ)だろうと自覚した...
夏目漱石 「門」
...作品其物を作り上げるを目的として作られた作品のことである...
「予の描かんと欲する作品」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...はじめて円満なる人格を作り上げる...
新渡戸稲造 「自警録」
...それらを作り上げるための頭の組織は他人のもたないものだと信じ...
室生犀星 「帆の世界」
...ほぼ相似たる社会組織を作り上げるまでの...
柳田国男 「家の話」
...それを樂しむ自分を常に作り上げる...
吉川英治 「折々の記」
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