...そしてそれに依つて原物よりも遙かに美しい畫像を作り上げる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...作りたいものを必ず作り上げる潜力となるものはない...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...一人の学者の科学的研究というものはたとえて言わば道ばたに落ちた財布(さいふ)を拾うたような簡単なものではなくてたとえばツェペリンの骨組みを作り上げるための一本一本のリベットにたんねんな仕上げをかけるようなものだとぐらいには考えてもらいたいものである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...彼ら自身と彼らの友情との霊妙な面影を作り上げることができたのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべてが作り上げるべき――もしくは作り直すべき――もののように思えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...新たに作り上げるだけの自信が出来ているはず...
中里介山 「大菩薩峠」
...その事実を作り上げる一人一人の人についての探求がない...
中島敦 「李陵」
...一巻×千円くらいで作り上げることにしていますが...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...ほんとうに農業物理学の実体を作り上げる仕事は...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...此一事実から傑出した文学を作り上げる事が出来るだらう...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...はじめて円満なる人格を作り上げる...
新渡戸稲造 「自警録」
...市民の勇気を主題とする一つの「画」を作り上げることに注文を生かそうと企てた...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...不思議な性質をそなえたものに作り上げることにおいて成功したのであろう...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...純粋に「一つのものを作り上げること」のみを目指して山へ入れるような...
松濤明 「春の遠山入り」
...中等度の気分や生活――普通の人々の「幸福」を作り上げるために必要なアヴェレッジな要素は...
三好十郎 「ゴッホについて」
...ともかくもこれだけのものを作り上げるといふことは...
室生犀星 「京洛日記」
...しかし我々の性質をもって(我々はその不完全なことをよく知っているはずだのに)神々を作り上げるにいたっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほぼ相似たる社会組織を作り上げるまでの...
柳田国男 「家の話」
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