...余蘊(ようん)がない...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...言い尽(つく)して余蘊(ようん)なし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...千八百九十年cole des Beaux-Arts(巴里美術学校)に開かれたる諸家蒐集品陳列会絵入目録の出版(ビングの解説あり)並に翌九十一年 Burty 所蔵品絵入目録の(Leroux 解説あり)の出版とは共に巴里の好事家(こうずか)のために浮世絵板画研究の道を示して余蘊(ようん)なからしめたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余蘊(ようん)なからしめんとす...
蜷川新 「天皇」
...蝉声沸騰すとは抒し得て余蘊がない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その場合の感じが余蘊なく描れてゐるのである...
松本たかし 「松本たかし句集」
...山陽の事蹟は近時諸家の討窮して余蘊なき所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...孔子の回に対する愛情を表現して余蘊(ようん)がない...
和辻哲郎 「孔子」
...帝の情熱的な性質を語って余蘊(ようん)がない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...余蘊(ようん)なく意味しているか否かは別問題である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...もとよりそれは我々の現在の心を余蘊なく充(み)たし得るものではなかろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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