...法衣(ころも)や袈裟(けさ)の青や赤がいかにも美々しく入り交って...
芥川龍之介 「邪宗門」
......
世禮國男 「首里城」
...その時の美々しくにぎやかな御有様など清綱さまは...
太宰治 「右大臣実朝」
...金雀枝(えにしだ)の茂みのかげから美々しく着飾ったコサック騎兵が今にも飛び出して来そうな気さえして...
太宰治 「花燭」
...その角はすべて美々しく彩色され...
谷譲次 「踊る地平線」
...紅白だんだらの幔幕に美々しく飾った大伝馬(おおてんま)へ...
谷崎潤一郎 「幇間」
...そんなに美々しくなくてもよろしい...
種田山頭火 「其中日記」
...革帶を美々しく纒ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...甲州街道を紅白美々しく飾(かざ)り立てた初荷の荷馬車が新宿さして軋(きし)らしたり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その証拠には美々しく装い飾った馬の背に...
中里介山 「大菩薩峠」
...美々しく着飾った花嫁衣裳...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...布張りの日除けの下に美々しく吊りさげられた赤いリボンだの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...幡(はた)と蓋(かさ)で美々しく飾り...
南方熊楠 「十二支考」
...あぢきなき松の風かな泣けばなき小琴をとればおなじ音を弾(ひ)く (晶子)東の院が美々しく落成したので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「美々しく装うことは兵士をして常に栄光名誉を思わしめ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...行装美々しく江戸表へ向った...
吉川英治 「剣難女難」
...乗更馬(のりかえうま)など美々しく曳(ひ)かせて遊歴した...
吉川英治 「剣の四君子」
...衣裳美々しく粧(よそ)はれたるまま...
吉川英治 「新書太閤記」
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