...彼女の姿が消えた後、余光を追いかけた...
...テレビの映像に写っていない背後の景色を「余光景色」と呼ぶこともある...
...余光を使うと、部屋全体を明るく照らしながら、一部分だけを強調することができる...
...余光に反応して自動的に点灯する照明器具もある...
...彼はいつも周りに気を配り、余光にも注意している人だ...
...白猿(はくゑん)の余光(よくわう)で抱一(はういつ)不白(ふはく)などの許(もと)へも立入(たちい)るやうになり...
饗庭篁村 「隅田の春」
...曇っていても、空はうす明るく、その余光で、およその物の形はわかる...
江戸川乱歩 「影男」
...遠く辺陬(へんすう)の地にまで其の余光を分った...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...対岸の土手にかすかにその余光(よこう)が残っているばかり...
田山花袋 「田舎教師」
...その先鋒(せんぽう)とも称すべき一帯の余光を既に夜露の深い野に山に漲(みなぎ)らして居た...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...ただ中央だけが往来からの余光でかすかに明るい...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...炎熱の余光が地上に降り濺いで...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...海の方へ落ちた余光が...
中里介山 「大菩薩峠」
...完全に保留されていた駕籠提灯の蝋燭(ろうそく)の余光で...
中里介山 「大菩薩峠」
...たゞその余光が嶮しい連山の頂(いたゞき)を...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...先刻(さっき)まで往来にだけ残っていた肌寒(はださむ)の余光が...
夏目漱石 「明暗」
...旦那の余光で暮してゆこうとしていたらしかったのです...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...初冬の午後の余光を横顔に受け...
久生十蘭 「蝶の絵」
...その余光を四方に燿(かがや)かすも決して偶然にあらず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...これも全く英子(ひでこ)が朝鮮事件に与(あずか)りたる余光なりとて...
福田英子 「妾の半生涯」
...その余光(よくわう)の中に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...落日の余光の中に三日月が不思議にも翡翠の色をして光を加へ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その余光あれと祈った...
吉川英治 「三国志」
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