...ベルナルドオは何事につけても...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...何事につけても不如意な私の生活は...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...何事につけ僕を頼り...
海野十三 「振動魔」
...何事につけても前途にのみ希望を繋いだ心の張りを持つて悠悠と此の温泉に漬つてゐたことを私は稍々古い昔の事のやうに思ひ出すのである...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...僕はもう何事につけても...
太宰治 「パンドラの匣」
...最後の「何事につけても母親と異(ちが)った意見を持っていて自分のしたいとおりにする大戦後の娘」という一項に過ぎなかったから...
谷譲次 「踊る地平線」
...何事につけても自分が厭(いと)わしく...
中島敦 「悟浄出世」
...他人の前では、何事につけても、平気を装ふたり、快活を衒つたり、酔つて葉山氏の口調を真似て、衣服や居住を意としないといふやうなことを壮語したこともあつたが、ふつと醒めて明るい日常に出遇ふと、己れの放つた矢で己れの胸を刺す思ひがするばかりだつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...何事につけても優しくしてくれたお玉...
森鴎外 「雁」
...何事につけても逆はぬやうにしてゐる...
森林太郎 「高瀬舟」
...何事につけても身の軽いのが自慢だったそうで……天守台の屋根に漆喰(しっくい)のかけ直しをする時なぞは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...巣なし鳥それを、左右太に、いつ打ち明けようかと、この間うちから悩んでいたが、姉のお島は、島破りという兇状持ちだけに、何事につけ、疑いぶかく、自分がちょっと他人(ひと)と低声(こごえ)で話していても、ふと外へ用に出ても、すぐ目にかどを立てて、訊きほじる始末なので――ただ独り胸を傷(いた)めていたところでした――と、話すのでもあった...
吉川英治 「大岡越前」
...それほど何事につけ彼は母のよろこびを見ることを以て自分のよろこびの第一にしてゐた人である...
吉川英治 「折々の記」
...石田大七(だいしち)は何事につけてもすぐ自分の国土と比較して考えずにいられないのであった...
吉川英治 「篝火の女」
...叡山とは何事につけても反目していた...
吉川英治 「私本太平記」
...何事につけ、威儀張る人である...
吉川英治 「新書太閤記」
...何事につけても、この老人は、義士をひっぱり出すのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...子の闘いを見まもって行ったということであるが――彼の訓育は何事につけこうしたふうであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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