...若し二人の内何れかに從ふべき縁があつて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...それとも―― 一そ獨身で暮すかの何れかを擇ぶべく斷乎として決心してゐた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...つまり我々の觀念の何れかのうちに客觀的にあるものが...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...故に範疇は第二にこの三つのものの何れかの形に於てある筈である...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...それらの色彩の何れかで塗りつぶすとしたならば...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...私達の何れかが何かを飲んでいる時...
豊島与志雄 「蠱惑」
...然しそれならばと云ってどうすればよかったのでしょう? 或は僕か妻か何れかが間違っていたかも知れません...
豊島与志雄 「囚われ」
...何れかに勝利を得させたかった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...何れかの處にあつたものに依つて書いたのであります...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...その二つの途何れかの外には絶対にあり得ない訳である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...今は何れかと云へば実施の時代である...
中原中也 「芸術論覚え書」
...自分はこの二つの何れかを択ばなければならない...
平出修 「計画」
...新たに従来ない様な句法を採り入れるか何れかによらねばなるまい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...牛と鯨と何れか大なる...
福澤諭吉 「肉食之説」
...その中何れか一つの性質を忘れて生れたならば...
牧野信一 「明るく・暗く」
...以下の言葉のうちの何れか一つを毒々しく嘲笑的に口走るのであつた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...寧ろノウトルダムのシメイルのうちの何れかに類似してゐると思はれた...
牧野信一 「心象風景」
...何れかの朝(てう)の帝王の子孫なのであらうと気の毒な気がしないでもない...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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