...何れか一つ御棄てなさるる分別肝要と存じ候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...答の十位は1か2かの何れかである...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...何れか海洋的分子に非ずとせん...
高木敏雄 「比較神話学」
...何れか之を得可きやに関して...
高木敏雄 「比較神話学」
...何れかを選ぶ境に立ったら死ぬのが正しいと教えられてきた日本人...
田中英光 「さようなら」
...何れかを仮定した上でなくては...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...故に範疇は第二にこの三つのものの何れかの形に於てある筈である...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...であるから視空間と触空間とが全く別であるか或いはそうではなくして全く一つのものの二面であるかの何れかでなければならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...何れか果して日本なりやを疑ひ...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...今は何れかと云へば実施の時代である...
中原中也 「芸術論覚え書」
...世間の構成分子たる何れかの人間は...
中原中也 「青年青木三造」
...何れかと云へば杏坪先生は...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...詮じつめればこの二の動機の何れかによりて人は動いている...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...現在を過去に比して歎く類は何れかといへば因習的な型にとらはれた感じなのではなからうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...寧ろノウトルダムのシメイルのうちの何れかに類似してゐると思はれた...
牧野信一 「心象風景」
...もしまた東京に置いてなかったなら何れかの所にあるのかも知れないが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...何れから眺めてもこの上にも無い佳い場処へ...
牧野富太郎 「植物記」
...その何れかの途を選ばなければならない(六九)...
山浦貫一 「新憲法の解説」
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