...亦(また)這般(しやはん)の消息を洩らせるものに非ずして何ぞや...
芥川龍之介 「骨董羹」
...『悟道とは何ぞや』といふ演説をやつたことがある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...弾(はじ)き玉(だま)か何ぞのやうに一々それを指先きで四辺(あたり)に弾き飛ばしたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...もういつぱしの劇作家か何ぞのやうに気取つたものの言ひ様をする新作家が...
薄田泣菫 「茶話」
...―――」「今日何ぞあるのんと違う?」「何でえな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何ぞ訳あって隠してるのんか思たのやけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...事實は反つて政黨の援助を得て内閣を支持したるは何ぞや爾來官屬主義は獨り藩閥者流若くは藩閥に隷事せる屬僚の間に唱へらるゝに過ぎずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...故らに対塁相当りて相争ふは何ぞや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...我が言うことを行なわざるは何ぞや...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...生活とは何ぞや? 生ける有機体とは何ぞやである...
林芙美子 「新版 放浪記」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...お久美はお久美で彼れには彼で別に何ぞ似合いの人が有ったら御世話願おうとも思ってますんですが...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...然る所以の者は何ぞや...
山路愛山 「詩人論」
...「きょうは、楽しむべき日だとの御意にござりましたが、何ぞ、お心祝いの御事でも? ……」「否、否」謙信は面(おもて)を振って、「そちたちも忘れたか...
吉川英治 「上杉謙信」
...然るに!何ぞ、遇(ぐう)するの、無礼...
吉川英治 「三国志」
...して何ぞ、この方たちへ、細工物でも誂(あつら)えてくれとでも申すのか」「それもございますが」と、軽く笑って、宿の召使へ、そっと包みらしいものを与えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...また、社会(よのなか)から姿をくらます者にとって、都合のよい集団でもあったので、腰には、戒刀(かいとう)とよび、また降魔(ごうま)のつるぎとよぶ鋭利な一刀を横たえて、何ぞというと、それに物をいわそうとするような風(ふう)もあるのである...
吉川英治 「親鸞」
...何ぞ御用でも」「されば...
吉川英治 「茶漬三略」
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