...現代の紳士がその体面を保つうえにおいて忘れてはならない緊要なる身だしなみの一つである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...彼は人民を犠牲として一国の体面を保つにあり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...此は人民に幸福を与えんがために国家の体面を保つにあり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...体面を保つというのか...
豊島与志雄 「傍人の言」
...こういうことになっている――相当の体面を保つだけの手当は...
中里介山 「大菩薩峠」
...どのくらい体面を保つにつごうがいいかしれやしない」三四郎はしかたなしに黙っていた...
夏目漱石 「三四郎」
...お延に対して自己の体面を保つには有余(ありあま)るほどの金がある...
夏目漱石 「明暗」
...今までお延の前で体面を保つために武装していた津田の心が吾知(われし)らず弛(ゆる)んだ...
夏目漱石 「明暗」
...それは国にいる時分の体面を保つ事は覚束(おぼつか)ないが(国にいれば高等官一等から五つ下へ勘定(かんじょう)すれば直ぐ僕の番へ巡(ま)わってくるのだからね...
夏目漱石 「倫敦消息」
...中には体面を保つためかは知れぬが一旦幕府直参の武士の養女分にして...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...自己一身の体面を保つために...
久生十蘭 「湖畔」
...日本政府の体面を保つことは...
久生十蘭 「魔都」
...それもこれもすべて一族の体面を保つためでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
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