...故君子惡二似而非者一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...似而非(えぜひ)人物の似而非(えぜひ)言論を鵜呑みにせんとする...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...惜しい事には……」と言ってその似而非(えせ)説明(せつめい)の大きなごまかしの穴を指摘しておいて...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...つまり似而非道徳と英雄的センチメンタリズムとの世界に...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それは一頃わが国で広く散在していた似而非マルクス主義者の代表的な迷信だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...現時の詩壇にある如き似而非自由詩が...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...詩を知らない似而非俳人はないであらう...
萩原朔太郎 「冬の情緒」
...似而非(えせ)文人は曰く...
正岡子規 「曙覧の歌」
...されば例の似而非(えせ)神職ら枯槁せぬ木を枯損木として伐採を請願すること絶えず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...横光の似而非(えせ)芸術...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「日本製」似而非的ニヒリズム化から起きた静けさ――つまりキンヌキ馬の静けさ――とを混同してはならない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...改革を自ら邪魔する似而非(えせ)革命家をにくむのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「こんなえせ(似而非)なことをして...
山本周五郎 「似而非物語」
...うっかりすると「演説使い」だとか「雄弁売り」――又は時と場合では「偽国士」とか「似而非(えせ)愛国者」とかいう尊号を受(うけ)ないとも限りませぬ...
夢野久作 「鼻の表現」
...あれは似而非(えせ)君子だ...
吉川英治 「黒田如水」
...百も承知せぬ高ではないのだぞ」「似而非(えせ)武士とは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...世間に似而非者(えせもの)が多いのでしょう」「忠利公には...
吉川英治 「宮本武蔵」
...似而非(えせ)同情の心で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索