...似たものを引(ひき)つけて...
泉鏡花 「歌行燈」
...当惑に似たものが急にいらだちに変って来て...
梅崎春生 「狂い凧」
...必ず夫人が自分自身の筆癖を真似たものであることが...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...自分の店でつくっているフランスパンはフランスのパンの焼き方を真似たもので...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...茶わんの湯とこうした雷雨とはよほどよく似たものと思ってもさしつかえありません...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...鋼鉄の光に似たものがあって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どっちにしたって似たものだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...昔の或る時代と少しも変りのない不安な状態に似たものが耳底にがうがうと風音のやうに吹き流れて来た...
林芙美子 「瀑布」
...こいつらはフリーダの立場を自分たちの置かれた立場と似たものと考えて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...獅子頭のパイプだって似たものはいくらもあるだろうし...
久生十蘭 「魔都」
...すこぶる竜に似たものが大英博物館にあったので...
南方熊楠 「十二支考」
...流れの蛍(ほたる)だけを昔に似たものと慰めに見ている浮舟(うきふね)の姫君であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...結婚を多少なりともこの聖なる結合と似たもののように思うことによってこれを尊くしようとし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...是とよく似たものは山王の猿...
柳田国男 「海上の道」
...トリノアシという草に似たものという(外浜奇勝)...
柳田國男 「食料名彙」
...単に野外にある飯に似たものということであろう...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...その鏑矢(かぶらや)に似たものを...
吉川英治 「私本太平記」
...憤(いきどお)りに似たものを胸に抱いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索