...伝え聞く、摩耶山利天王寺(とうりてんのうじ)夫人堂の御像(おんすがた)は、その昔(いにしえ)梁(りょう)の武帝、女人の産に悩む者あるを憐(あわれ)み、仏母(ぶつも)摩耶夫人(まやぶにん)の影像を造りて大功徳を修(しゅ)しけるを、空海上人入唐の時、我が朝に斎(かしず)き帰りしものとよ...
泉鏡花 「一景話題」
...伝え聞くかの大詩聖は...
泉鏡花 「婦系図」
...伝え聞く、悪源太義平の寵愛(ちょうあい)を受けた八重菊、八重牡丹の姉妹は、都にも稀れなる尤物(ゆうぶつ)であったそうな...
中里介山 「大菩薩峠」
...また伝え聞く南朝の勇士...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを伝え聞く輩が遠近(おちこち)より熊谷の処へ何千何万という程押しかけて来たが...
中里介山 「法然行伝」
...おそらく彼の食事についてはただ妹の口から伝え聞くという以上の我慢はできなかったのだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...この事を伝え聞くや態々(わざわざ)王の御前(ごぜん)に出頭し...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...伝え聞くところに依ると...
夢野久作 「暗黒公使」
...伝え聞く数千年前の「木乃伊(ミイラ)の化粧」式な怪奇趣味にまで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...甲府の城下民は伝え聞くと...
吉川英治 「上杉謙信」
...伝え聞くや、呂布はこの時とばかり、城を出て攻め寄せて来るにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...かくと伝え聞くや...
吉川英治 「三国志」
...伝え聞く、侯恩は、かの猛将夏侯惇(かこうじゅん)の弟であり、曹操の側臣中でも、もっとも曹操に愛されていた一名といえる...
吉川英治 「三国志」
...光秀の死を伝え聞くとともに...
吉川英治 「新書太閤記」
...伯耆守様のお気持を伝え聞くと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...中務大輔逝去(せいきょ)の趣(おもむき)を伝え聞くや...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...兄君のお旗上げと伝え聞くなり...
吉川英治 「源頼朝」
...伝え聞くところによると...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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