...グループの雰囲気が片寄っている...
...髪型を片寄りにしている...
...片寄った批判的な意見が多い...
...ビルの倒壊で傾きが片寄った...
...足を踏み外して片寄った...
...むしろ文字のあるものに片寄り過ぎて居たかも知れなかつた...
會津八一 「拓本の話」
...「これもこちらへ隠しまして」と美少年は草籠(くさかご)を片寄せると見せて...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...椅子を片寄せながらかう言つて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...母親の方へ片寄って...
徳田秋声 「足迹」
...嫁はそこへこてこて取り出した着替えをそっくり片寄せておいて...
徳田秋声 「足迹」
...片寄って婆(ばあ)さんを通した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...椅子を片寄せ「こちへ御案内申しな」五の三「御免ください」とはいって来しは四十五六とも見ゆる品よき婦人...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...中央の大卓を片寄せて...
豊島与志雄 「無法者」
...平氏門に片寄つてさうして戸袋にくつゝいた老梅が一株は蕾がちで二株は十分に開いて居る...
長塚節 「十日間」
...厚い窓掛を片寄せて...
夏目漱石 「行人」
...自分のウタヒの技術を増進する目的で(見るためでなく)単に聞くために能舞台へ出かけるやうな片寄つた熱心家であるか...
野上豊一郎 「演出」
...時々その書物を片寄せては...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...女房が帰つて下さるかといふと「善太坊が泣いて留るのだ、仕方がねえ、負けてやらう」と立上り、手拭を肩にかけ、自分で前の床几を倒(さかさ)にして後の床几に重ね、店の側に片寄す...
三木竹二 「いがみの権太」
...夕暮の池に 鴨が點々風が彼らを片寄せる 林の方へ 岡の方へ風がやむ 彼らは呼んでゐる 應へてゐる風の聲よりひそやかに...
三好達治 「鴨 二」
...私たちから見れば文献の中央山間への極端な片寄りと...
柳田国男 「海上の道」
...こんなに人生の片寄った一小部分であったことを...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...生れつきの性質がいっそう片寄っていて...
山本周五郎 「めおと蝶」
...眼の隅に片寄って...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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