...グループの雰囲気が片寄っている...
...髪型を片寄りにしている...
...片寄った批判的な意見が多い...
...ビルの倒壊で傾きが片寄った...
...足を踏み外して片寄った...
...洋燈を片寄せようとして...
伊藤左千夫 「浜菊」
...一つ淋(さび)しく片寄って哀れに鳴いてるのを見ることがあります...
伊藤左千夫 「春の潮」
...材木や煉瓦やセメント樽を片寄せて炭火を焚いてる周囲に店員が集って...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...きまりよく片寄せておく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...地軸のこの少しばかりの片寄りを訂正して自然の平衡を維持しようとつとめる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...甲を春とし乙を夏とすることはあまり片寄りすぎた定めのように思われますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...帰りました」老嫗は昇降口の扉を開けて青年が降りられるように体を片寄せた...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...嫁はそこへこてこて取り出した着替えをそっくり片寄せておいて...
徳田秋声 「足迹」
...植木が片寄せられたままになっている庸三の狭い庭にも...
徳田秋声 「仮装人物」
...最初の事實は何か一つの片寄つたもの...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...橋の向角(むこうかど)には「かしぶね」とした真白な新しい行燈と葭簀(よしず)を片寄せた店先の障子(しょうじ)が見え...
永井荷風 「深川の唄」
...自分のウタヒの技術を増進する目的で(見るためでなく)単に聞くために能舞台へ出かけるやうな片寄つた熱心家であるか...
野上豊一郎 「演出」
...彼女は端の方へ押流され片寄せられてしまって...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...現代の日本の探偵小説作家はあまりに不健全趣味に片寄りすぎているように思う...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...カアテンを片寄せる強い組紐で首を吊って...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...「好く来て呉れたね!」と木兎の籠を片寄せて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...少し針箱を片寄せてそのまま...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...部屋のすみへ片寄せてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
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