...その風を西洋に伝うるに至ること...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...自ら屑(いさぎ)よしとしない文学を以てすらもなおかつかくの如く永久朽ちざる事業を残したというは一層故人の材幹と功績の偉なるを伝うるに足るだろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...うちに、つるはしがあるから、それをお使い」「はい、すみません」「そのうちに、わしも、腰の痛いのがなおったら、手伝うよ...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...拙老が手伝うて遣わすぞ」「何から何まで御親切な」滝之助は感激した...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...故に此等の記録の伝うる所は...
高木敏雄 「比較神話学」
...或いはまた事実この道を伝うるにあらざれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへもって来て恐怖が手伝う...
夏目漱石 「坑夫」
...ほとんどその名だに伝うるあたわざりしなるべし...
正岡子規 「曙覧の歌」
...南宋の淳煕三年金国へ往った大使の紀行『北轅録』にも〈趙州に至る、道光武廟を経て二石人あり、首路に横たわる、俗に伝う、光武河を渡らんと欲し、二人餉を致す、その蹤を洩さんと慮りすなわちこれを除く、またいう、二人に遇いて道を問うに答えず、怒ってこれを斬る、すでにして皆石なり〉とある...
南方熊楠 「十二支考」
...大磯の虎なども寅年生まれだったと伝う...
南方熊楠 「十二支考」
...相伝う昔小児あり渓傍の巨螺を見て拾い帰り...
南方熊楠 「十二支考」
...そのいずれに位を伝うべきかと思案して一計を得...
南方熊楠 「十二支考」
...その六十八わたくしは少時の文一郎を伝うるに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...貞任が陣屋(じんや)を構(かま)えし址(あと)とも言い伝う...
柳田国男 「遠野物語」
...それから最上川を伝うて清川からあい川の津...
柳田国男 「雪国の春」
...できるだけ家並の軒下を伝うようにして...
山本周五郎 「花も刀も」
...あらためて道理(ことわり)を明白に申し伝うびょう候と...
吉川英治 「親鸞」
...或は自家の鉄鍋を携えて来て料理を手伝うものもある...
和辻哲郎 「鎖国」
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