...第九五項 釜鳴りの説明民間にて伝うるところによれば...
井上円了 「おばけの正体」
...読み合せから何から手伝うことになっていました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...最もよく伝うるやを知る可からず...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼は後戻りして瀑壺の縁の巌を伝うて瀑下へ距離を縮めて往った...
田中貢太郎 「蛇怨」
...皆々アルカージナの身支度を手伝う...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...巷説伝うる所に依れば...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...一筋の涙痕(るいこん)が頬を伝うて流れているもののように見えますけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...風に伝うて来る有るかなきかの鳴り物の音というのを耳にとめたのが早かったか...
中里介山 「大菩薩峠」
...いまに先生も帰って来て手伝うはずだからわけはない...
夏目漱石 「三四郎」
...納戸で話をしていたと申します」「フーム」「若旦那が幽霊の宙乗りを手伝う役割のあったことを思い出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親王家と五摂家には、御入用調役というものがついていて、体面を維持する程度のことをしてくれるが、大臣家、羽林家と下ると、そういう保証もないので、朝は薄い茶粥に胡麻塩、昼は一汁一菜に盛りっきりの麦飯、あとは翌朝まで、咽喉を通るのは水ばかりという、詰りきった暮しをしているところへ、天保四年の飢饉のたたりで水のような粥にも事欠くようになり、大方は米糠や麦糠(ふすま)を糧にし、対屋の梁を伝う、やまかがしや青大将はご馳走のうちで、荘園の上りを持たぬ官務や神祇官は、蕨(わらび)根や笹の実を粉にして、枯渇した腹の養いにしているという...
久生十蘭 「奥の海」
...教育の方は持って生まれた根性を制し得ぬと知れと言うて帰ったと伝う...
南方熊楠 「十二支考」
...公使がこの命を伝うる時余にいいしは...
森鴎外 「舞姫」
...何故に、獅子はその猛き性を子に伝うるや、何故に、狐はそのわる知恵を父より受けつぐや、何故に、鹿はその逃げ走る本能と、その足を早くする恐怖とを、うけ伝うるや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日本の巷間(こうかん)に伝うる轆轤首(ロクロクビ)もしくは抜け首と称せらるる怪談なり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...手伝うも手伝わんもない...
吉川英治 「三国志」
...私たちも手伝うて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...が何かなしに寒さが背すぢを伝うて離れなかつた...
若山牧水 「木枯紀行」
便利!手書き漢字入力検索