...口碑の伝うる所に依れば彼は十八歳にして父を失い...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...角々はことごとく古来よりこの国に伝うる組合せ式を用い...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...玄関から畳敷きの中廊下を伝うて...
近松秋江 「霜凍る宵」
...伝うるところによるとこの象は若い時分に一度かんしゃくを起こして乱暴をはたらいた事があるらしい...
寺田寅彦 「解かれた象」
...この時自分は君公の命を伝うるのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...風に伝うて来る有るかなきかの鳴り物の音というのを耳にとめたのが早かったか...
中里介山 「大菩薩峠」
...伝うるところによると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一代の行業は伝うべきもの甚だ多いが是等の大徳が帰敬(ききょう)し崇敬した法然の器量が思いやられる...
中里介山 「法然行伝」
...手伝うことない?」「一ペニ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...大阪の緒方塾は実験科学を伝うる上において...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...剣は伊勢の赤堀に伝うと)...
南方熊楠 「十二支考」
...太刀は佐野の余流赤堀家に伝う(蒲生佐野ともに秀郷の後胤(こういん)だ)...
南方熊楠 「十二支考」
...新聞紙の伝うる所に依れば...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...嘉永元年に至って枳園は躋寿館(せいじゅかん)の一事業たる『千金方(せんきんほう)』校刻(こうこく)を手伝うべき内命を贏(か)ち得た...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ここには今でも安倍貞任(あべのさだとう)の母住めりと言い伝う...
柳田国男 「遠野物語」
...御子を生みたもうと伝うる神が...
柳田国男 「山の人生」
...老いた花子の顔の孤独の皺(しわ)を伝う幾条かの銀色の涙を見た...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...習わざるを伝うるかと...
和辻哲郎 「孔子」
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