...はま公がうまくやってくれたからなお二十分間ほど骨を休めることができた...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...係の者が気をもんで宿へ電話をかけると「きょうは大事な演説ゆえ頭を休めるつもりで昼寝をしたところ寝過してしまった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...神経を休める暇もなかった妻を慰労するためでもあったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しばらく疲れた頭を休める爲にかういふ山中の自然を索(たづ)ねて來るものゝある一方では又...
寺田寅彦 「伊香保」
...やつと俺にも闇に浸つて疲を休めることが許されたのだ! まづ...
ボードレール 富永太郎訳 「午前一時に」
...ダンス場で衣裳越しに女の身にさはり化粧の匂を嗅(か)いだりするより外に気を休める道がない...
永井壮吉 「人妻」
...始めからそんな大した話じゃないんです」自分は母の気を休めるため...
夏目漱石 「行人」
...書斎のなかで精神を休める必要が起るのだそうであった...
夏目漱石 「門」
...首を休めるためにときどきうつむいては...
久生十蘭 「一の倉沢」
...のうのうと体を休めるために煖炉(ペチカ)の上へ這ひあがり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...休めるような岩棚もなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...凝ツと翅を休めると...
牧野信一 「晩春の健康」
...私は勉学に労(つか)れた頭を休めるため...
松永延造 「アリア人の孤独」
...休めるでしょう?何となし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...寸時も気を休めることとてはなく...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...万太郎は足を休める振りをしながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...「はッ……」思わず火のような息を吐いて足を休めると...
吉川英治 「剣難女難」
...並んで足を休めると...
吉川英治 「平の将門」
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