...安心して休めるというものだ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...係の者が気をもんで宿へ電話をかけると「きょうは大事な演説ゆえ頭を休めるつもりで昼寝をしたところ寝過してしまった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...神経を休める暇もなかった妻を慰労するためでもあったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しばらく疲れた頭を休める爲にかういふ山中の自然を索(たづ)ねて來るものゝある一方では又...
寺田寅彦 「伊香保」
...やつと俺にも闇に浸つて疲を休めることが許されたのだ! まづ...
ボードレール 富永太郎訳 「午前一時に」
...身体を休める隙(ひま)は十分あるだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心身を休める閑静な環境を希求して...
豊島与志雄 「渡舟場」
...休めるうちに休めるだけ休んで置くがよい...
中里介山 「大菩薩峠」
...人は先づ退いて心身を休めるの必要があるのであらう点で...
中原中也 「感情喪失時代」
...私は和やかな田園に赴(はし)つた全てを忘(ばう)じ……転地と懸念のなさとで柔らかい欣びは研究に倦んじた我が精神を休めるのであつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...この病気上りの細君の心を休めるためには...
夏目漱石 「門」
...無理をしても休めるだけ休む心算だと申しておりました...
牧逸馬 「土から手が」
...虫は凝と翅を休めるとどんなに私の腹が大きく脹れたり凹んだりしても一向頓着なく何かものを考へながら遊動円木か何かに乗つてゐるかのやうに白々しく止つてゐました...
牧野信一 「砂浜」
...疲れを休める適当な方法を知らなかったのでドライブしたりしてしまいました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...肩を休めるようにできているので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...悠くり休めるよ」風呂から出ると酒の支度がしてあった...
山本周五郎 「いさましい話」
...じつと滅入(めい)つて筆の手を休める...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...――「生かさぬ一発、狂わぬ一発」いっとき、ルノワアルはびっくりして、口を休める...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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