...鍛冶屋の主人は馬の脚を膝に載せたままで、車が勢よく走りすぎるのを見ながら、手を休める...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...鍛冶屋は、馬車が通ると、馬の踵を両膝に抱きこんだまま、手を休める...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...かならず足を休める場所をみつけておかなければならないのさ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...手を休める暇と云つては殆ど無いのだが...
石川啄木 「菊池君」
...私は室内に籠居する仕事の疲れを休める為に...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...彼女はひとりゆっくりと足腰を休めるために二階の寝室へ上って行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これでもう休めるわ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...身体を休める隙(ひま)は十分あるだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人は先づ退いて心身を休めるの必要があるのであらう点で...
中原中也 「感情喪失時代」
...出任せにもせよ細君の心を休めるような事ばかりはいっていなかった...
夏目漱石 「道草」
...と言つて疲労を休める為に...
萩原朔太郎 「喫茶店にて」
...しばらく目を休めることにした...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...痛んだ脳を休める必要がある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ご老体のラッツィン様も休めるってものだ」第十章 この世は舞台二十名ばかり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...虫は凝と翅を休めるとどんなに私の腹が大きく脹れたり凹んだりしても一向頓着なく何かものを考へながら遊動円木か何かに乗つてゐるかのやうに白々しく止つてゐました...
牧野信一 「砂浜」
...凝ツと翅を休めると...
牧野信一 「晩春の健康」
...疲れを休める適当な方法を知らなかったのでドライブしたりしてしまいました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――「生かさぬ一発、狂わぬ一発」いっとき、ルノワアルはびっくりして、口を休める...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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