...嘉永(かえい)ごろの浦賀(うらが)にでもあればありそうなこの旅籠屋(はたごや)に足を休めるのを恐ろしくおもしろく思った...
有島武郎 「或る女」
...かならず足を休める場所をみつけておかなければならないのさ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...手を休める暇と云つては殆ど無いのだが...
石川啄木 「菊池君」
...はま公がうまくやってくれたからなお二十分間ほど骨を休めることができた...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...私は東京にゐる間からかけづり歩いた疲れも旅のつかれも休めると云ふやうなゆつくりした折は少しもないのです...
伊藤野枝 「九州より」
...一日のうち義雄が氣を休める時間である...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...旅のつかれを休めるために...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...刈込まれた芙蓉の切株に羽を休めるなり...
薄田泣菫 「独楽園」
...これでもう休めるわ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...家来が足を休めるために時々乗ることが出来て便利である...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...人は先づ退いて心身を休めるの必要があるのであらう点で...
中原中也 「感情喪失時代」
...あるいは疑問にぶつかったか……とつぜん筆を休めるのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...休めるときを待ち望んでいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...無理をしても休めるだけ休む心算だと申しておりました...
牧逸馬 「土から手が」
...殆ど口を休めることなく語らつて夜を明した...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...悠くり休めるよ」風呂から出ると酒の支度がしてあった...
山本周五郎 「いさましい話」
...兵馬を休める遑(いとま)もなく...
吉川英治 「黒田如水」
...「はッ……」思わず火のような息を吐いて足を休めると...
吉川英治 「剣難女難」
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